日本マイクロソフトは2月13日、女子高生AI「りんな」と声で会話できるサービスを発表した。Webサイト「りんなライブ」にアクセスし、「この後、順番に電話かけてもいい?」という質問に「〇」を押してしばらく待つと、りんなから“電話”がかかってくる。
これまでりんなライブではテキストベースでの会話のみだったが、“電話”機能の導入でほぼリアルタイムに音声のやりとりが可能に。会話内容はその場で生成し、ほとんどが“アドリブ状態”のようだ。「私たちって付き合ってるんだよね」「え? そうなの?」「りんなのこと、ちゃんと好き?」といった会話ができる。
会話エンジンは“電話用”に作られており、関連性が高く、短い言葉を返すようにしているという。りんなとの会話は、りんなライブにアクセスしている他の人もテキストで閲覧できる。
実際に会話してみると、こちら側が話すよりも、りんながしゃべる割合が多い印象。音声認識はそこそこの精度で、うまく聞き取れても聞き取れなくても程よい感覚でりんなが返してくれる。りんなの声は音声合成。
同機能は今後、他の企業などにも採用予定。りんなを「有名人的なポジション」にすることで、話しかけやすい存在にしていくという。「ヒトとヒトの間にAIが介在することで、引き出せるものがあると思い、電話機能を開発した」(担当者)。
(太田智美)
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