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“投げ銭”サービス「Osushi」再開 「金銭」受け取り→「商品」と交換制に

» 2018年03月07日 17時42分 公開
[ITmedia]

 ネットクリエイターなどに“投げ銭”できる「Osushi」が3月7日、サービスを再開した。2月1日のオープン直後から「二重決済された」「退会できない」など不具合の報告が相次ぎ、即日サービスを休止。さらに「法的な問題があるのでは」との指摘も出ていた。リニューアル版は“投げ銭”をもらった側が「金銭」をそのまま受け取るのではなく、商品と交換する仕組みに変更した。

photo サービスを再開した「Osushi」

 当初のOsushiは、応援したいブロガー、ソフトウェア開発者などに100〜1000円分を寄付でき、1000円以上集まると銀行口座に振り込まれるというサービスだった。投げ銭を「お寿司」と表現し注目を集めたが、オープン直後から「二重決済された」「同意なしにクレジットカード情報が記憶された」「他人と同じユーザーIDにできる」「退会する窓口がない」などの報告が相次ぎ、サービスを休止した

 さらにネット上では、個人間の送金サービスを運営する場合、資金移動業者の登録が必要――との指摘があり、運営元のウォンタが登録していない場合は「法的に問題があるのでは」との意見も出ていた。

photo 交換できる商品の一例

 リニューアルしたOsushiは、応援したい人に300〜1000円分の「お寿司」を贈ると、受け取った側が商品と交換できる仕組みに。商品は「きゅうりの醤油漬け」「いくら醤油漬け」「生うに」「天然まぐろ漬け」「全国共通すし券」などを用意している。

 ウォンタは「(前回のリリース時)顧問弁護士との相談を重ね、法整理を行なった上でサービス提供をしていたが、お客さまへの説明が不十分であり、心配や混乱を招く結果になった」と謝罪。再開に当たり、サービス内容を変更し「2月後半に金融庁の担当者と正式に打ち合わせを行い、特段の問題がないと返答をいただいている」と説明している。

 「あらためてお客さま第一に立ち返り、安心して使えるサービスを提供できるよう尽力していく」(ウォンタ)

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