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いすゞと日野、トラック・バス向け自動運転技術など共同開発 18年に実用化へ

» 2018年03月19日 16時49分 公開
[ITmedia]

 いすゞ自動車と日野自動車は3月19日、トラックやバスの自動運転実用化に向け、道路脇に設置した設備とクルマの「路車間通信」など、4つの技術を共同開発したと発表した。2018年以降、順次両社のトラック、バスに搭載し、実用化する計画。

 共同開発したのは(1)視界支援、(2)路車間通信、(3)加減速支援、(4)プラットフォーム正着制御。視界支援は、車内カメラで運転手を監視し、車外カメラでは停止時に車両周辺に移動物がないかを検知。運転手にアイコンと音でアラートし、事故を防ぐ。

技術 共同開発した4つの技術

 路車間通信は公共交通の効率化をサポートする技術。赤信号の注意喚起などの安全支援や、バス優先の信号制御などを行う。

 加減速支援は、先行車の加減速の操作情報を通信で後続車に送り、先行車との車間距離を高精度に制御する。

 プラットフォーム正着制御は、路面上の誘導線をカメラで認識し、自動操舵(そうだ)・自動減速でバス停へ誘導することで運転操作をサポート。バス停側の対応とあわせて隙間や段差を解消することで、バリアフリー化を目指すという。

バス 共同開発しているハイブリッド連節バス

 両社は自動運転システムの早期実用化に向け、ベースとなる高度運転支援技術とITS技術を「協調領域」と位置付け、共同開発を進めることで16年5月に合意。効率的な大量輸送を可能にするというハイブリッド連節バスを共同開発していた。

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