尿を分析してがんリスク判断 日立が実証実験
日立製作所は4月16日、尿を使ったがん検査の実証実験を2018年4~9月に行うと発表した。尿中の代謝物を分析してがんと関連性が高いとみられる物質(バイオマーカー)を効率よく抽出する検査モデルを開発。尿にバイオマーカーがどれだけ含まれているかを調べ、がんのリスクを判断し、結果の妥当性を検証する。
尿に含まれる代謝物のうち、「液体クロマトグラフ/質量分析計」(LC/MS)という方法を使って高精度に測定できる約2000種の物質に注目。ここからバイオマーカーの候補を選び出す。
バイオマーカー候補は、健常者とがん患者の尿を比べた時の差や、代謝物の重要度を評価する機械学習などを使って、数十種類に絞り込み、さらに診療情報や代謝経路など解析結果から数種類を抽出する。
尿は、大学病院などからがんの有無などの臨床情報と合わせて回収する。GPSと温度情報を1分に1回送信する機能を備えた搬送ボックスを使い、マイナス温度や2~8度、35~37度などいくつかの温度帯で運ぶ。搬送時間や温度の影響を調査するという。
日立は、15年から尿に含まれる代謝物を使ったがん研究を行っており、16年には尿を使った健常者とがん患者の識別に成功したと発表した。今回の実験を通じ、技術的な課題を洗い出し、実用化に向けた研究を進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
キオクシアに約366億円の賠償命じる判決 米特許訴訟、陪審評決に続き 「あらゆる法的手段講じる」
-
2
「コードは一行も書いていない」 アイドルの宮本佳林さん、AIで配信システムを丸ごと構築 “技術ブログ”が話題
-
3
BASE子会社、最大885万件漏えいか カード番号の一部も ECサイト構築サービスに不正アクセス
-
4
講談社、最大3812件の個人情報流出 社員がフィッシングメールに騙される
-
5
個人情報含む約3300万件のデータ漏えいか 整体院予約など手掛けるEPARKリラク&エステ システムに不正アクセス
-
6
ミャクミャク関連サイトがアダルトサイトに……大阪万博のドメイン運用終了→転用続出で物議 悪用の懸念も
-
7
つい見せたくなる延長コード、開発したのは東大阪の電線メーカー 3000万円の機械導入で思いを形に
-
8
Apple、大量購入品の返品に「15%の手数料」 販売条件に明記 “転売対策”か
-
9
エルヴィン団長「とりあえず再起動しろ!」──NTT東日本×「進撃の巨人」の“情シスあるある”広告が話題
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR