ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

リクルート、米ネット求人大手Glassdoorを12億ドルで買収 傘下のIndeedと連携

» 2018年05月09日 11時25分 公開
[ITmedia]

 リクルートホールディングス(HD)は5月9日、米オンライン求人大手のGlassdoor(未上場)の発行済み全株式を12億ドル(約1300億円)で取得し、買収すると発表した。傘下の求人専門検索エンジン・米Indeed(2012年に買収)と組み合わせ、グローバルで求人ビジネスを加速させる。

画像 Glassdoorトップページより

 Glassdoorは2007年に米国で創業。求人企業のレビューや給与情報などをオンラインで提供し、求人企業の透明性を高めたことで知られる。世界190カ国以上・77万社を超える企業の口コミ情報などが掲載されており、18年1月現在、月間5900万を超えるユーザーが訪れているという。

 収入源はクリック課金と月額課金。2018年3月期の連結売上高は1億7080万ドル、営業損益は2270万ドルの赤字、純損益は2220万ドルの赤字。

画像 Glassdoorの過去3期の業績

 買収は現預金で行い、18年7〜9月期に完了する予定だ。買収がリクルートHDの業績予想に与える影響は、売上高がプラス160億円、EBITDAがマイナス30億円、当期利益がマイナス31億円程度の見込み。詳細は精査中で、織り込んだ連結業績予想を改めて開示する。

 リクルートHDの出木場久征 専務執行役員はGlassdoorについて、「Indeedが持つ求人検索機能と優れた補完関係にある」と期待のコメントを寄せ、Glassdoorのロバート・ホーマンCEOは「リクルートグループの一員となることで我々のプラットフォームをさらに強化し、成長を加速させる」とコメントしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.