米Amazon.com、ウォーレン・バフェット氏の持株会社Berkshire Hathaway、銀行持株会社のJPMorgan Chaseは6月20日(現地時間)、1月に発表したヘルスケア企業のCEOにアトゥール・ガワンデ博士を指名したと発表した。
米国には日本のような国民皆保険制度はなく、従業員の医療保険を企業が負担することが多い。新企業は、こうした負担を削減し、かつ従業員の満足度を高めることを目的とする非営利企業になるとしている。
新企業はボストンに拠点を置き、ガワンデ氏は7月9日にCEOに就任する。
ガワンデ氏は世界的に著名な外科医であり、ハーバードメディカルスクールの教授であり、多数の著書を持つ作家でもある。同氏はCEO就任後もそれらの仕事も続ける。同氏の「死すべき定め」(日本語版は2016年みすず書房刊)は全米で90万部のベストセラーになった。同氏の著書の多くは日本でも翻訳版が出ている。
ガワンデ氏は発表文で、「この医療計画のCEOに就任できて興奮している。私は公衆衛生を推進し、100万人以上の人々に影響を与えるこの使命を果たしていく」と語った。
Amazonのジェフ・ベゾスCEOは「この事業は困難で、成功させるには専門家の知識、初心の心、長期的な視野が必要だ。アトゥールはこのすべてを備えている」と語った。
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