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» 2018年07月14日 10時00分 公開

「NOKIZAL」決算ピックアップ(番外編):「Fate/Grand Order」のガチャは、なぜ“よく回る”のか? マスターの1人として考えてみた (1/4)

「Fate/Grand Order」(FGO)というスマートフォンゲームが、開発元のディライトワークス、発売元のアニプレックスに莫大な利益をもたらしています。FGOでは、希少なキャラクターを入手するために有料ガチャを利用する必要がありますが、それは他のスマホゲームでも同じはず。なぜ、FGOのガチャは多くのプレイヤーを魅了しているのでしょうか。

[NOKIZAL(オルタ),ITmedia]

 「Fate/Grand Order」(FGO)というスマートフォンゲームが、開発元のディライトワークス、発売元のアニプレックスに莫大な利益をもたらしています。FGOは2015年に日本国内で配信がスタートし、18年7月現在、1300万ダウンロードを突破するほどのヒット作に成長。ディライトワークスの16年8月〜17年7月の純利益は45億9000万円(前年比3倍)、アニプレックスの17年4月〜18年3月の純利益は345億円(同2倍)と大幅な増益でした。

photo 「Fate/Grand Order」公式サイトより(c)TYPE-MOON/FGO PROJECT

 筆者の私も、FGOを楽しんでいるマスター(プレイヤー)の1人。自分が“割った”聖晶石(課金アイテムを使用)が、この数字の一部になっているのだと思うと、感慨深いものがありますね、ええ……。FGOでは、希少なキャラクターを入手するために有料ガチャを利用する必要がありますが、それは他のスマホゲームでも同じはず。なぜ、FGOのガチャは多くのマスターを魅了しているのでしょうか。

 普段は企業の決算業績を紹介している「NOKIZAL決算ピックアップ」ですが、今回は番外編。新規事業やサービスの立ち上げを経験してきた筆者が、マスターの1人としてFGOのガチャはなぜ“よく回る”のかを考察します。

連載:「NOKIZAL」決算ピックアップ

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《著者紹介》

平野健児。新卒でWeb広告営業を経験後、Webを中心とした新規事業の立ち上げ請負業務で独立。WebサイトM&Aの「SiteStock」や無料家計簿アプリ「ReceReco」他、多数の新規事業の立ち上げ、運営に携わる。現在は株式会社Plainworksを創業し「NOKIZAL」を運営中。

《サービス紹介》

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無料で十分楽しめるのに“よく回る”FGOのガチャ

 FGOは、ゲームブランド「TYPE-MOON」の作品「Fate/stay night」(2004年発売)を基にしたスマホゲームです。プレイヤーは、歴史上の偉人や神話の登場人物といった「英霊」をサーヴァントとして従え、世界を旅します。そんな200種類以上いるサーヴァントの中には、有料ガチャでしか入手できないキャラもいます。

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 ガチャというと「プレイヤーの射幸心を煽る」というイメージを抱きますが、FGOの場合は、多少の演出などはあるものの、そこまで強烈ではありません。

 具体的には(1)ランキング制やギルド戦のように、他のプレイヤーと競い合う機会がさほどなく、昔ながらのRPGのように基本的には1人で一本道のストーリーを進めていくゲーム設計になっている、(2)聖晶石を購入すれば、希少なサーヴァントを入手したり、待ち時間を短縮したりできるが、そこまで影響が大きいわけではなく、無料の「配布サーヴァント」や、多少の待ち時間を我慢すれば楽しめる――といった点が挙げられます。

 これらには、Fateシリーズの生みの親で、FGOのシナリオを担当している奈須きのこ氏がリリース当初に掲げていた、「100万人に届くFate」という開発コンセプトが反映されているのかもしれません。

 それなのに、言ってしまえば“イラスト”欲しさにガチャを回すプレイヤーが(全体の比率は少なくとも)絶対数としてたくさんいるのはなぜでしょうか。

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