「EOS Kiss M」が登場したからいうわけではないが、エントリー向けのミラーレス一眼にもEVF(電子ビューファインダー)搭載モデルがあるべきだと思うのである。ファインダーを覗いて撮れるかどうかは、見た目的にも使い勝手的にも大きい。コンパクトデジカメとは違うんだよ、と印象も与えられる。
EOS MにはEVF付きのKiss Mとなしの「M100」があるし、オリンパスにもEVF付きの「E-M10 MarkIII」とEVFなしの「E-PL9」がある。
富士フイルムもそこに参入してきたのだ。
「X-T100」である。同社は高級コンパクト機としてX100シリーズを出しており、2014年には「X100T」なんて名前の製品もあったのでネーミング的にははなはだまぎらわしいので、X-T50とかでもよかったんじゃないかと思うが、まあいまさら名前のことをいってもしょうがない。
X-T100である。見た目はめちゃレトロでコンパクトで可愛いレトロ一眼レフ風のミラーレス一眼。
写真はブラックモデルだが、シャンパンゴールドの方がよりレトロなカメラっぽくて可愛いかも。
まあ可愛いだけで終わらせるわけにはいかないので中身の話を。
X-T100は非常に廉価なAPS-Cサイズのミラーレス一眼。同社のX-Tシリーズの最下位モデルになる。
X-T20とX-T2は富士フイルム独自の「X-trans CMOS IIIセンサー」を採用しているが、こちらは普通のCMOSイメージセンサーで2424万画素。
中身は先行するエントリーモデル「X-A5」と同じと考えてよさそうだ。
エントリー機なので操作もシンプルで自撮りへの対応もしっかりしている。
一番の注目はその自撮り対応だ。これが面白い。
X-Tシリーズは伝統的に「チルト式」モニターを採用している。上下にチルトする方式なので、自撮り用にモニタを180度回転させようとすると、下に向けるしかない(上はファインダー部のとんがりが邪魔をするから)。
でもX-T100は全然違うアプローチで実現した。
モニターがチルト式機構ごと横に180度開くのだ。これがめちゃ面白い。写真を見て戴くと分かる通り、モニター部が横に180度開き、さらに上下にもチルトするのである。
だから自撮り時は横に開いてこうなる。
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