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紳士服コナカ、自動採寸アプリ開発 「ZOZOに先を越されたが、約2年前から開発」

» 2018年10月30日 19時09分 公開
[ITmedia]

 紳士服を販売するコナカ(横浜市)が、スマートフォンカメラを活用して服のサイズを自動採寸できる無料アプリ(iOS/Android)を開発している。11月中旬以降のリリースを予定している。「ZOZOに先を越されてしまったが、約2年前から開発していた」(同社)という。

photophoto コナカが開発中のスマホアプリ=同社提供

 スマホアプリを起動し、身長や体重を入力後、カメラで体の前後、左右を撮影。アプリ画面に表示される人間の形をした枠に、体が収まるように写真を撮る。スマホ以外は使用しないが、撮影者と撮られる人の2人1組で使う必要がある。

 AI(人工知能)技術を活用し、撮影した写真からサイズを算出する。「人間のプロフィッターが採寸した場合と近いサイズを割り出せるように開発した」(同社広報担当者)という。AIの学習には、同社が社員などから収集した数千人分の体形データを用いた。開発には、東京大学発のベンチャー企業Arithmer(アリスマー)が協力している。

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 算出したサイズは、まずオーダーメイドのワイシャツの注文に使えるようにする。「年明けにはオーダーメイドのスーツへの対応を考えている」という。

 スマホアプリを使った自動採寸のサービスでは、ZOZOの採寸用スーツ「ZOZOSUIT」が先行している。コナカの広報担当者は「ZOZOに先を越されてしまったが、約2年前から開発してきた」と説明する。場所によらず、スマホで採寸できる仕組みを提供することで、オーダーメイド製品の注文をより手軽にする考えだ。

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