ITmedia NEWS > AI+ >

「AIプロジェクトを担当してくれ」突然の上司のむちゃぶり あなたが最初にやるべきことは?きょうから始めるAI活用(1/5 ページ)

» 2018年11月14日 08時00分 公開
[小林啓倫ITmedia]

 「ライバル企業がAI(人工知能)を使ったサービスを発表したそうだ。それで、ウチはどうするんだ?」

 読者の皆さんの中には、突然上司から「これからはAIの時代だ。うちでも何かやろう」とむちゃぶりされた経験がある方がいるのではないだろうか。いまは「第3次AIブーム」が起きているといわれ、企業のAI活用に関するニュースを目にしない日はないと言っても過言ではないほど、日々AIのニュースが飛び交っている。

新連載:きょうから始めるAI活用

上司から突然「ウチでもAIをやるぞ」とむちゃぶりされたものの、どうやって自社でAI(人工知能)を使えばいいか分からない。そんなAI初心者のビジネスパーソン向けに、企業のAI活用や導入のイロハについて分かりやすく解説する連載です(全4回予定)。

「AI導入済み」企業は2割

 AIブームに沸く日本。他国に後れを取りながらも、企業のAI導入は少しずつ進んでいる。

 総務省が2018年に発表した調査では、自社内の業務(プロセス)にAIを導入済みの日本企業は全体の22%で、20年までに44%に達するという。

AI 諸外国のAIの導入状況と予定(プロセス)。(図は総務省の情報通信白書のデータを基に筆者が作成)

 同じく自社の製品やサービス(プロダクト)にAIを導入済みの日本企業は20%で、20年には38%に達するそうだ。米国やドイツに比べて後れを取っているものの、今後もAI導入に踏み切る日本企業はますます増えていくだろう。

AI 諸外国のAIの導入状況と予定(プロダクト)。(図は総務省の情報通信白書のデータを基に筆者が作成)

「AIは幻滅期」は本当か

 一方で、気になるニュースもある。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.