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» 2018年12月13日 08時00分 公開

「ポケモンGO」で挫折した私が「テクテクテクテク」を楽しめている理由 (1/3)

ドワンゴのスマートフォン向け位置情報ゲーム「テクテクテクテク」が11月に配信された。既存の位置情報ゲーム「Pokemon GO」とはどこが違うのだろうか。

[村上万純,ITmedia]

 ドワンゴが11月末に、スマートフォンゲーム「テクテクテクテク」(iOS/Android、基本無料)を配信した。現実世界をベースにしたマップを利用する位置情報ゲームで“一生歩けるRPG”をうたっている。

テクテク スマートフォンゲーム「テクテクテクテク」(公式サイトより)

 筆者は「Ingress」「Pokemon GO」(ポケモンGO)など既存の位置情報ゲームもそれなりに楽しんだが、いずれもレベル上げがおっくうになり挫折した。ポケモン図鑑を埋めるなど自分なりの楽しみ方を見つければ良かったのだろうが、ジムバトルやレイドバトルなど対戦の要素が増えてくると、“ガチ勢”との埋められない差を感じてしまい、しばらくプレイできずにいたのだ。

テクテク 「Pokemon GO」はレベル21で挫折。のんびりポケモン図鑑を埋めて楽しんでいたので「ジムバトル」は苦手だった

 しかし、近日ポケモンGOに実装される対人戦が初心者にも優しい「3リーグ制」と聞き、出戻りチャンスを伺っている所だ。一番強いのがCP1400(CPはポケモンの強さ)のカビゴンなので、この配慮はうれしい。

 そんな中、みんなが新たに「よーいどん」で始められる位置情報ゲームとして、テクテクテクテクが登場した。初めてプレイしたときは正直「これはチュートリアル? まずどうすればいいの?」「結局これは何をするゲームなのだろう」「覚えることが多すぎて全体像が分からない」と思ったが、毎日コツコツ続けることでその奥深さを徐々に実感している。

テクテク 現実世界をベースにしたマップを塗りつぶし、見慣れた街を“ファンタジー化”。画面左端には「新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒の姿が。他の敵キャラに比べるとものすごくデカイ

 テクテクテクテクは、「かまいたちの夜」「街」「不思議のダンジョン」シリーズなどで知られる中村光一さんと麻野一哉さんが、それぞれプロデューサーとディレクターを務め、企画開発を担った。ゲーマーならこの2人が再びタッグを組んだというだけで、どんなゲームに仕上がったのかワクワクしてしまう所だろう(筆者は「街」のファンなのでプレイせざるを得ない)。

 プレイした率直な感想は「これはゲーマー好みなスマホゲームである」というもの。ポケモンGOのようにシンプルで万人受けするタイトルではないため、正直なところ親には勧めにくい。だが、敵キャラクターの名前や外観、バトルシステムや装備・アイテム・魔法といった要素、宝箱の存在など、“古き良き時代のRPG”ほうふつとさせるような、開発陣の遊び心が随所に見て取れる。

テクテク 序盤から出てくる敵キャラの「モーたん」。戦闘中なのに寝ている。よだれかけを着けているのでまだ子どもか。口から何か出ている。カワイイ

 約2週間プレイして感じた、他の位置情報ゲーム(特にユーザーが多いポケモンGO)との違いをまとめてみたい。

「エヴァ」の使徒、小林幸子が巨大化? 独特すぎる世界観

 テクテクテクテクは、実際に自分が歩いたエリア(街区)をタップして塗りつぶすゲーム。地図上のエリアをタップすると、そこに色が付き、効果音と共に木が生えたり花が咲いたりする。

テクテク 塗りつぶしたエリアは色が付き、木や氷が出現。木や氷をタップすると、HPが回復したりアイテムをゲットできたりする。ポケモンGOでいう「ポケストップ」のような役割を持つ

 地図を俯瞰すると「永田町10%」など、各地域をどれだけ塗りつぶしたか分かる。さらに俯瞰すれば「千代田区50%」「東京都3%」「日本1%」のように、市町区村や都道府県単位でも進捗(しんちょく)を確認できる。

テクテク より広域で見た様子。慣れてくると遠隔でのバトルや“塗り”が増えるので、もう少しマップを拡大してプレイすることが多くなる
テクテク アイティメディアがある紀尾井町を「58%」塗った
テクテク 市町区村単位でも見られる

 街のあちこちでは敵モンスターや宝箱が出現。モンスターのデザインは「風来のシレン」の長谷川薫さんが担当しており、「信号ネコ」など場所にひも付くかわいらしい外観のキャラが登場する。「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する使徒や、小林幸子さん、ポプテピピックのキャラクター、ゴジラなどもボスキャラとして登場する。

テクテク 序盤で「ラスボス」の愛称で知られる小林幸子さんが出現。もちろん強すぎてレベル3では到底勝てない
テクテク 「ポプテピピック」のキャラ。手前にいるつり革に捕まる青いゴリラはサラリーマン風なので「ゴラリーマン」という名前。しばらく「ゴリラーマン」と勘違いしていた。正面から見るとカワイイ顔をしている。
テクテク フタをかぶったワニは「マンホールダンディ」。マンホールをかぶった、立派なひげとちょうネクタイが特徴のワニ。マンホールはJIS規格模様がベースか

 モンスターとのバトルはターン制ではなく、画面内の敵を“斬る”ように素早く指でなぞって攻撃する。一定時間が経過すると敵も攻撃してくるので、画面長押しで防御。バトルシステムはアクション要素が強く、テンポが軽快で爽快感もある。戦闘中はアイテムや魔法も利用可能。強敵と戦うには強い装備を調えるか、モンスターを倒して経験値をためてレベルアップする必要がある。

テクテク 使徒を攻撃。ATフィールド発動中

 これだけ見ても、さまざまな要素が盛り込まれているのが分かるだろう。ユーザーの分身となるキャラクターはniconicoで活動する絵師がデザインし、BGMはボカロPが担当するなど、ゲームの世界観にはドワンゴらしさが反映されている。

テクテク プレイヤーキャラや名前、BGMはいつでも変更できる
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