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口にくわえるだけで磨ける「全自動歯ブラシ」、早稲田大など開発CES 2019

» 2019年01月10日 08時01分 公開
[ITmedia]

 「これはもう、歯磨き革命です」――口にくわえるだけで歯を磨けるというマウスピース型の“全自動歯ブラシ”を、早稲田大学と、同大発のベンチャー企業・Genicsの研究チームが開発し、米ラスベガスで開催中の「CES 2019」に出展した。筋力の低下した高齢者や手に障害がある人でも独力で磨けるという。実証実験を進め、年内には試験販売を始める予定だ。

画像 開発した全自動歯ブラシ
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画像 CESで全自動歯ブラシを手に持つ早稲田大学理工学術院の石井裕之准教授(左)と口にくわえるGenicsの栄田源社長

 モーターを内蔵したガジェットに、ブラシを植えたマウスピースを組み合わせた構造。複数の小型電動モーターでブラシを駆動し、歯列に沿って上下左右に運動させて歯垢を除去する。ブラシは歯の裏側を含むすべての面に当たるよう設計されており、複数の歯を同時に短時間で磨け、手で歯ブラシを動かした時と同等に歯垢が除去できるという。

 同大のロボット技術を応用して開発した。研究チームは、「高齢者や障害者、介護者の負担を軽減するとともに、たとえば時間が無い朝に、全自動歯ブラシで歯磨きをしながら服を着替えることを可能にするなど、すべての人々を歯磨きの煩わしさから解放する」としている。

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