その中には、AIやIoT、ロボティクスなどの最新技術を取り入れた制御アプリケーションの活用例もみられた。具体的には、搬送中で動いている部品の検品を、AIとカメラを活用してスピーディーに実現するシステムや、従来人間の経験や勘でなされてきたネジの締め具合の目視検査を自動化するシステム、ARグラスを活用して指示を出すことにより、人とロボットが同じ製品をピックアップするフレキシブルなライン――などだ。
顧客企業は、その場で気になった技術を検証したり、自社が抱える課題をヒアリングしてもらったりもできる。オムロンは、施設内のあらゆる場所を活用し、半日から1日をかけて顧客と課題解決に向けたコミュニケーションを図っていくという。
また、顧客企業が望む環境に合わせた実証実験を行える施設「POC-TOKYO」を併設。顧客企業が持ち込んだ生産設備とオムロンの制御アプリを組み合わせ、実際の現場環境に近い形で効果検証ができるとしている。
POC-TOKYOでは、オムロンのロボットを設置している部屋を9室、基板検査装置が利用できる部屋を11室、ロボットを活用できるセミナールームを1室用意し、顧客企業に開放する。顧客企業はこれらをひと部屋単位で利用でき、3日から数週間にわたって共同で検証などを進め、課題解決を図れるという。
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