さらに、地上への出口の一部にはその出口の近くにある特徴的なビルのイラストを配置している。目当てのビルの形を知っていれば、案内の文字を読むよりも早く、直感的に目的の出口だと認識できる。
銀座線ホームもシックな内装にリニューアル。ホームには銀座の100年に渡る歴史を描いた壁画を展示している。
壁画に描かれた歴史は1920年から始まる。ホームを歩いて行くと時代が進み、約50年で折り返し、反対側のホームまでを使いこれまでの約100年間を表現している。前回の東京オリンピックが開催された64年の様子は、特に大きく描かれている。歴史の最後は2020年を通り過ぎて2027年に。銀座線の開業からちょうど100周年に当たる年だ。
この壁画は写真を元にイラスト化されたものだが、表現方法がユニークだ。黒いクレヨンで塗りつぶした後にひっかくことで線を表現する、「ひっかき絵」と呼ばれる手法を使っている。
アルミ板に黒い塗装を施し、イラストの部分だけを削り出した。ホームに進入した列車の明かりで照らされると、銀座の街がきらめき、違った趣を見せるという仕掛けだ。
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