　2月26日に内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室が出した方針（基本的対処方針に基づく催物の開催制限、施設の使用制限等に係る留意事項等について）は、緊急事態宣言解除後の経過措置期間を4月11日までとし、イベント開催時の収容人数を「5000人か定員の50％のいずれか大きい方」または「1万人」のいずれか小さい方を上限とした。コミケの場合、来場者数には一般参加者の他、サークルやスタッフ参加なども含まれるため、上限が1万人では「計画通り進めることが困難であるというのが実情」という。

　追い打ちをかけたのが、3月5日に1都3県の緊急事態宣言期間延長と同時に出た方針（緊急事態宣言の延長等に伴う特定都道府県における催物の開催制限、施設の使用制限等にかかる留意事項等について）で経過措置期間の終了時期を明確にしなかったこと。準備会は「3月21日に緊急事態宣言が解除された場合、1万人を収容人数の上限とする経過措置期間がゴールデンウィークまで延長される可能性がある」と指摘する。

　現時点では会期中の収容人数上限は確定していない。しかし直前に中止や延期を行うと参加者や関係者に大きな影響を及ぼすと判断、「開催延期を判断せざるをえない、という結論に断腸の思いで至った」という。本来3月8日はサークルの当落発表を行う予定だった。

延期に伴う各種対応について

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