使ってみるとなかなか便利。VLOGCAM 第1弾であるZV-1で採用されたボタンだが、よりセンサーサイズが大きく、ボケのコントロールが大きくでるZV-E10の方が効果的だ。
このボタンを1回押すと絞り開放になって背景が大きくボケ、もう一度押すとF11にまで絞り込まれてピントの合う範囲が広くなる。撮影モードボタンを押すとデフォルトのフルオートに戻る。静止画でも動画でも使えるので、絞りを開きたい、あるいは絞り込みたいときに撮影モードを変えなくていいってのは楽だ。
分かりやすいよう、35mm F1.8のレンズを付けて撮り比べてみた。
オートだとF4.0で撮影されるが、このボタンを押すとF1.8になって背景が大きくボケる。
もう一度押すとF11に絞り込まれて背景がくっきりする。
絞り優先にして自分で絞り値をコントロールできることを全く知らない人でもボタン1つで表現できるのだ。
おそらくはスマホで動画を撮っている人が大きなターゲットユーザーであり、背景をさっとぼかせるのは大きなアドバンテージになるし、ZV-1より明らかに背景を大きくぼかせるので差別化にもなる。実際に使ってみて、めちゃ楽だったし。
もう1つVlog用で面白いのが、これもZV-1で採用された「商品レビュー機能」ボタン。
「おまかせオート」で撮るときは基本的に「リアルタイム瞳AF」がオンになる。だから常に顔にフォーカスが合いつづける。だから手に持ったものを大きく見せたいときもフォーカスが顔にいっちゃってよくない(YouTubeを見てるとよくそういうシーンにでくわす)。
でも商品レビュー用設定をオンにすると、顔検出がオフになり、レンズに近い被写体に優先してフォーカスがくるのだ。
動画でチェックしてみた。商品レビューオフとオン。
「商品レビュー機能」と呼んでいるけれども、顔優先AFか近距離優先AFかをボタン1つで切り替えられると思えば幅広く実用的に使えるかと思う。不要ならそのボタンに他の機能を割り当てれば良い。
なお動画撮影時は付属のウインドストッパーを付けるべし。これがあるのとないのとでは音が全然違う。
ボディの中央部分に3つのマイクがあり、それをアクセサリシューを利用して装着するウインドストッパーが覆う形になる。
ZV-E10はVLOGCAMというくらいであるから、EVFは省かれ、背面モニターもチルト式ではなくバリアングル式を採用した。
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