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NECが「スマホから撤退」報道 「決定した事実ない」

NECがLenovoとの携帯事業統合を断念し、スマートフォンの新規開発を凍結するという一部報道に対し、NECがコメント。

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 NECがスマートフォンの新規開発を凍結するという一部報道に対し、同社は7月17日、「当社として発表したものでない。市場が急激に変化する中で様々な検討を行っているが、報道された内容について決定した事実はない」というコメントを発表した。

 日本経済新聞は7月17日付けで「NEC、スマホ撤退へ レノボとの携帯統合見送り」と報じた。NECがPC事業を統合した中国Lenovoと携帯電話事業についても統合を協議していたが、条件が折り合わず断念。これを受け手単独での事業構造維持は難しいと判断し、スマートフォンの新規開発は「カシオ」ブランドも含めて凍結する方針──という。

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2012年度国内携帯電話出荷台数シェア=MM総研調べ

 NECは子会社のNECカシオモバイルコミュニケーションズで携帯電話事業を展開。折りたたみ式の全盛期に「N」ブランドで知られたNEC端末だが、MM総研によると、NECカシオは2012年度に国内で134万台(前年度比10.1%減)のスマートフォンを出荷、市場シェアは4.5%で6位にとどまっており、従来型を含めたシェアは5.3%と8位に低迷。一方、スマートフォンでは12年度、Appleが初めてシェアで国内トップになっている。

 NECカシオは13年度、従来型携帯を含め前年度並みとなる300万台の販売を見込んでいたが、主力となるNTTドコモ向けでは、ドコモが「ツートップ」戦略を打ち出した影響もあり、夏モデルの販売は6月末までに1万台程度にとどまったもようだ。

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