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ベンダー選定時の最重要点は「低価格」――企業における購買実態調査

» 2004年10月07日 17時05分 公開
[ITmedia]

 日本能率協会総合研究所のマーケティングデータバンク(MDB)マーケティングリサーチ部は10月5日、「企業における購買実態調査」の結果概要を発表した。

 同調査は、調査モニターの中から、従業員300名以上の企業に勤める男女で、携帯電話・PC・文房具などの備品・人材派遣の導入や購買に関与している人を対象に実施したもの。有効回答数は247件。

 ここでは、携帯電話とPCの購買実態についてのデータを紹介する。

 まず、どの役職者がベンダーを決定できるのか複数回答形式でたずねたところ、携帯電話では、「課長クラス」が45%でトップとなり、次いで「部長クラス」(35%)、「本部長・支店長クラス」(32%)と並んだ。PCの場合も、「課長クラス」が44%でトップとなり、「部長クラス」(38%)、「本部長・支店長クラス」(36%)と続いた。

グラフ

 ベンダー選定時の情報源(複数回答形式)は、携帯電話の場合、「企業による営業訪問」「同僚から」が共に37%でもっとも多く、次いで「カタログ・チラシ」(35%)、「企業のホームページ」(32%)だった。一方、PCでは、「企業のホームページ」が47%でトップとなり、「カタログ・チラシ」(45%)、「企業による営業訪問」(38%)、「テレビCM」(33%)、「雑誌広告や記事」(32%)という結果だった。

 ベンダー選定時に重視する点を複数回答形式でたずねたところ、携帯電話、PC共にいずれもトップは「価格が安いこと」(携帯電話:67%、PC:76%)となった。ほかに重視する点としては、携帯電話は「サービス・製品の種類が豊富」(58%)、「企業の信頼性」(40%)、PCでは「事業者としての実績」(63%)、「サポート体制の充実度」(60%)が挙げられた。

 ベンダーによる「プライバシーマーク」の取得をどの程度重視するかという質問では、携帯電話の場合、「重視する」(30%)、「まあ重視する」(40%)と合計が7割に達した。PCでは、「重視する」(29%)、「まあ重視する」(34%)で合計6割だった。

 今後購入を検討する際に、どのベンダーを検討対象とするかを複数回答形式でたずねたところ、携帯電話では「NTTドコモ」が90%でトップとなり、次いで「ボーダフォン」(52%)、「KDDI」(50%)が続いた。PCは、「富士通」(47%)、「DELL」(47%)、「日本電気(NEC)」(46%)の3社が上位を占めた。

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