DMMグループでAI関連サービスを開発するAlgomatic(東京都中央区)は11月20日、提供を一時停止していたAI音声生成サービス「DMMボイス」を、「にじボイス」に名称変更して再開した。提供の一時停止に至った背景については「予想外に反響が大きかった」と説明した。
Algomatic GlobalでCEOを務める原田祐二さんは「まずは自分の周りの人に少し触ってもらおうという意図で(β版を)リリースした」と自身のnoteで明かした。こうした背景から、「決済機能はおろかログイン機能もない、もはやドメインも用意していないような超簡易なクローズドβ版」だったと説明。「コストも度外視で作ってしまっていた」として、予想外の反響とトラフィックの多さから、提供を一時停止したという。
名前を変更する理由に関しては、「正式なサービス名として運用していくことを想定していなかった」と説明した。DMMという名前を外したことについて、「DMMという看板は大きく認知にはつながりやすい」としつつも、「自分たち独自のブランドで世界に勝負を仕掛けたい」と語っている。
今回のリリースでは、キャラクターの数を20体から35体にした他、生成できる文字数を70文字から140文字にまで増やした。同時に、テスト版のAPIも提供を始めた。秘密保持契約(NDA)を締結するなどの条件のもと、APIを利用できるという。
なお、にじボイスは12月4日までは無料で公開する。同日にログイン機能と決済機能を搭載した正式版のリリースを予定している。
Algomaticは1日、DMMボイスのβ版を公開。自然な話し方になるのが特長で、再生スピードの調整もできたことから、そのクオリティーなどがSNS上で話題になっていた。しかし、予想外に大きなコストがかかったとして、7日にサービスを一時停止していた。
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