DMMグループでAI関連サービスを開発するAlgomatic(東京都中央区)は11月7日、AI音声生成サービス「DMMボイス」のサービスを一時停止した。1日にβ版を公開したばかりだったが、予想外に大きなコストがかかったため、一時停止を決めたという。再開予定は未定で「一刻も早く再開する」としている。
DMMボイスβ版では、20人のキャラクターから1人を選び、70文字までのテキストを入力すると音声を無料で合成できる。自然な話し方になるのが特長で、再生スピードの調整も可能。サービス公開後、合成音声のクオリティーの高さがSNS上では話題になっていた。
Algomatic Global カンパニーCEOの原田祐二さんは、note上で「想定以上の皆さまに利用してもらい、その勢いは落ちることなく日に日にコストが増えていく状態となった。結果的に予想外に大きなコストがかかってしまっており、サービスを停止することになった」と説明している。
「触っていただいた方には分かると思うが、非常に品質が高く、生成スピードもかなり速い。アプリケーションに関してはシンプルな作りだが、音声生成はかなりリッチで、一度の生成にかかるコストも大きいものでリリースしていた。リッチであることは当初からの想定通りだったが、これほど多くの方に最初から利用いただけるとは予想しておらず、この簡易な作りのままに公開し続けるのは厳しいということになった」(原田さん)
再開時期については「本来はログインの仕組みや課金機能など最初から用意すべき機能を実装してから再度リリースしたいと考えているが、これらをきちんと用意するなら少なくとも1カ月はかかることが予想できる」と原田さん。具体的な日時には言及せず「もう少しだけ対応すべきことだけを対応し『一刻も早く再開する』という方針で進める」と表明した。
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