noteは2月25日、noteユーザーのテキストコンテンツをAI事業者に学習データとして提供し、その対価を支払う仕組みの実証実験を行うと発表した。参加を希望したクリエイター限定で行う。
現在「複数の出版社・コンテンツホルダー、Big TechなどのAI事業者」と協議中。参加クリエイターのコンテンツが、AI事業者による強化学習の学習候補になる。主に、思考力、言い回し、会話品質の向上に使われるという。
参加を希望するnoteユーザーは、申し込みフォームから参加申請(3月6日まで)すれば、一定の基準に基づいて4月中に対価を支払う。内容によっては対価が発生しない場合もあるという。
学習対象には有料記事も含まれる。「特定作品・作家の模倣、コピーを目的としたものではない」としている。
実証実験で得られた知見を基に、パートナー企業と連携しながら新たなエコシステムの構築を目指すとしている。興味のある出版社やメディア関連企業、AI事業者も募っている。
noteは「実証実験を通じて、クリエイターやコンテンツホルダーの新たな収益機会を創出し、新しいルールやエコシステムをつくり上げることを目指す」としている。
noteは1月にグーグルとの資本業務提携を発表。記事編集画面にGeminiを導入している。
note、AI学習拒否の意向を示せるように 生成AI事業者のUAブロックなどを検討
note、Googleから5億円調達 資本業務提携で「Gemini」導入
note、Geminiに相談できる「AIアシスタント」公開 全ユーザーが無制限で利用OKCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.