米Anthropicは5月7日(現地時間)、「Anthropic API」にWeb検索機能を導入すると発表した。これにより、「Claude」がWeb上の最新情報にアクセスできるようになる。
開発者は独自のWeb検索インフラを管理することなく、最新の情報を活用するAIソリューションを構築できるようになるとしている。
Messages APIへのリクエスト時にWeb検索ツールを有効にできる。Claudeは、Web検索に基づく情報を受け取ると、推論機能を用いてこれらの情報が正確な回答を提供するのに役立つかどうかを判断する。Web検索が有益であれば、Claudeはターゲットを絞った検索クエリを生成し、関連する結果を取得し、重要な情報を分析し、ソース資料への引用を含む包括的な回答を提供する。
ユースケースとしては、金融サービスでリアルタイムの株価や市場動向を分析するAIエージェントの構築、法務調査での最新の裁判所の判決や規制の変更にアクセスするツールの作成などが考えられる。
Webソースの回答にはすべて情報源へのリンクが含まれており、ユーザーは情報を直接確認できる。
また、企業などでの利用では、Claudeが情報を検索および取得できるドメインを指定して、結果が承認されたソースからのみ取得されるようにするドメイン許可リストや、特定のドメインにClaudeがアクセスできないようにするドメインブロックリストを設定できる。
この機能は、Claude 3.7 Sonnet、アップグレードされたClaude 3.5 Sonnet、Claude 3.5 HaikuのAnthropic APIで利用できる。価格は1000回の検索につき10ドルだ。
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