知ってる? 大学生の“AI事情” 授業・就活での“リアルな”活用法、卒業したての新卒社員に聞く(2/2 ページ)
就活や私生活でもAIを活用
――就活でAIを使う機会はありましたか
Nさん(社会学専攻) ChatGPTでビジネスメールの文面を作っていました。面接の日程のやりとりなどで、箇条書きで盛り込みたいことを書いて、それをビジネスメールの形式にしてもらってました。
他にも、どうやってガクチカ(「学生時代に力を入れたこと」の略)を考えたり、自分の強みを見つけたりすれば良いか聞いていました。まずChatGPTに「自分の長所を洗い出して」と言われ、次に「その長所を裏付けるエピソードはこういうのがあるけど、あなたはどう?」と返されたのを覚えています。
Yさん(文学専攻) 私も企業にメールを返信する際、うまく敬語にできない時はChatGPTに聞いていました。
Tさん(情報系専攻) 就活ではそんなに使わなかったです。(AIを使うのは)プログラミング関連が多かったです。
――ちなみにプライベートでAIを使ったことはありますか
Yさん(文学専攻) ChatGPTに(自炊の)メニューを考えてもらったことがあります。冷蔵庫の食材を伝えて、「これが賞味期限短いんだけど」とか付け加えて。「5000円以内で、1週間のメニューを作って」と指示を出して、ダイエットメニューも考えてもらいました。ダイエットは諦めたので、実践はしてないんですけど(笑)
Tさん(情報系専攻) 日常使いはあんまりしていませんでした。(今後やるとすれば)新しいAIモデルの性能を試すくらいですかね。最近もOpenAIからAIモデル「o3」が出ましたが、以前にはできなかったことを投げてみて、できるかどうか確認したいです。
Nさん(社会学専攻) (今後やりたいこととして)ChatGPTに犬の写真をアップロードして、デフォルメしたイラスト画像を生成してもらい、それを基にシールなどを自作できるらしいので、自宅で飼っている犬で試してみたいです。
1番良い使い方は“穴埋め方式”
――AIを使っていて、リスクや不便さを感じたことはありますか
Tさん(情報系専攻) 使えないと思ったのは、基本的に最新の情報を持っていない点です。機械学習のライブラリ「PyTorch」でAIの勉強を始めたころ、写経みたいな感じでWeb記事やYouTubeを参考に動かしていたのですが、(参考にしたコーディングの環境設定と)今、推奨されているバージョンが違って、エラーが出たんですよね。でもChatGPTは(バージョンの違いで)齟齬(そご)が起きることを知らないので、解決できませんでした。Web検索の機能も試したのですが、古い情報しか持ってこなかったです。
Yさん(文学専攻) 森鴎外の小説作品「舞姫」のレポートを書く時、試しにChatGPTを使ってみたのですが、「『舞姫』は夏目漱石の作品です」と返してきて、しかも舞姫の結末も変えてきたので、もうダメだと(笑)。2023年ごろのことです。
Nさん(社会学専攻) 絶対にこのWebページを参考にしたな、と分かってしまうことがありました。言ってることが自分で調べたWebページとほぼ一緒だったり、それを要約してるだけみたいな文章が出てきたり。それなら元のWebページの情報のほうが正しそうだし、自分で検索すれば良いと思いました。
あと英語の先生から「翻訳アプリを使った部分は絶対分かるよ」と言われたこともあります。英語で文章を書く時、一部だけChatGPTなどを使うと「学生が書いたぐちゃぐちゃの文章から、突然霧が晴れたようになるから」と。全部AIにやらせたら分からないかもしれないですが。
――もし今大学生に戻ったら、どうAIを使いたいですか
Nさん(社会学専攻) AIに丸投げするより、レポートの構成などを考えてもらうと思います。大学1年生の時、先生から「感想だよね」とたくさん言われたので、論理的な文章を書くために「最初に結論から書いて、その後に説明する」といった目次のようなものを作ってもらいたいです。どういう手順を踏めばいいのかAIに考えてもらい、それを自分で埋めていく“穴埋め方式”が1番。
Yさん(文学専攻) 今の大学でAIの使用がどこまで禁止されているか分かりませんが、禁止されていない範囲で大いに使うと思います。
Tさん(情報系専攻) (大学時代の自分がやったのと)同じように使うと思います。
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