ネコ型配膳ロボ、修理担当者の“知られざる苦労”とは? クモの巣で不具合が出た「激レア」ケースも(3/3 ページ)
現場で感じた“働くロボ”の課題とは?
ロボットの修理を通じ、現場で感じた課題もある。CS部門の担当者は、メーカーのソフトウェアアップデートで問題が生じるケースがあると話す。BellaBotは、1年に1回程度、大きなアップデートがある。一方で、DFA Roboticsが多くの台数を抱えていることもあり、メーカー側が検証しきれていない部分で「何千台という規模でエラーが起きる」ことも。その際には、メーカーに地道に聞くことで解決する。
また「今の世に出ているロボットは環境の変化に弱い」という点も課題だ。例えば、BellaBotでは事前にセットしたマップをもとに移動するが、「ちょっとテーブルを移動し、レイアウトを変えた瞬間にロボットが動かなくなる」(CS部門担当者)。レイアウトの変更に合わせ、マップデータを修正して対応しているものの、そのたびに導入店舗のオペレーションが止まる。この点については「メーカーに期待する部分が大きい」と語った。
今後は「他のものとの掛け合わせ」に期待
他方、CS部門の担当者は、ロボットの今後について「他のものとの掛け合わせで活躍の場を広げていく」方針に期待を寄せる。
DFA Roboticsでは、飲食店の配膳ロボと、座席に配置するタブレットを連携させる取り組みをしている。これにより、個室のある飲食店でも、ロボットの到着をタブレットで表示して知らせることなどができる。また、病院やホテルでは、配膳ロボとエレベーターシステムの連携により、フロアを跨ぐ移動を可能にした。
他にも、他社事例としては、清掃ロボットとビルのセキュリティシステムを連動させ、夜間に動かす事例も出てきているという。
もちろん、さまざまなシステムと連携することで生じる問題もある。例えば、以前クラウドサービスの大規模障害が起きた際には、連携しているエレベーター側のシステム障害により、ロボットの稼働が停止したケースもあるとのことだ。
こうした問題にも素早く対応するため、DFA Roboticsでは今後、ロボットそのものの知見に加え、その他のシステムとの連動に関する知見もためていきたい考えだ。
【訂正履歴:2025年7月8日午後5時】記事掲載当初、記事内2枚目の写真について「『BellaBot』を修理する様子」とキャプションに記載していましたが、正しくは「清掃ロボ『PUDUCC1』を修理する様子」でした。訂正いたします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
よく見られているカテゴリー
アクセスランキング
-
1
NEC、富士通に先手!? 日立が「Claude Mythos」アクセス権を取得した背景
-
2
「Siri AI」新登場 「Apple Intelligence」大幅刷新、Googleと共同開発 年内に英語版
-
3
「AI=質問」は遅れてる エージェント型AI「Claude Cowork」、組織展開に向けた管理機能を拡充
-
4
NTT、独自のAIモデル「tsuzumi 2」発表 “国産AI開発競争”に「負けられない」と島田社長
-
5
「家庭教師のトライ」が学力診断にAI活用 20問解くだけで弱点を推定 生徒と講師の負担減らす
-
6
AIペットロボット「モフリン」好調、カシオが新規事業に注力 4本目の柱に育成
-
7
LINEヤフー、AI強化へ若手エンジニア募集 新卒・第二新卒、給与に一律の上限なし
-
8
“AIでAIを開発”加速へ Sakana AI 「計算資源の量ではなく、アイデアで進歩」
-
9
なぜ姫路市の救急病院AIチャットは、2週間で正答率最高90%を出せたのか?
-
10
Google Chromeの新機能「Skills」 AIプロンプトの“毎回手打ち”を不要に
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR