ロボット開発企業の米Figureは10月9日(現地時間)、人型ロボット「Figure 03」を発表した。従来モデル「Figure 02」の後継に当たり、各性能を強化。家庭での利用を想定し、安全性にも注力した。量産向けに設計しており、今後4年間で10万台の生産を目指す。
Figure 03の身長は約167cmで、体重は60kg。最大20kgの荷物を運ぶことができ、1度の充電で5時間稼働する。同社が開発したロボット制御のためのAIモデル「Helix」向けに設計。Figure 02に比べ、知覚センサーやロボットハンドの性能を高めた。
具体的には、新しく搭載したカメラシステムにより、フレームレートを2倍に高め、レイテンシを4分の1まで低減。カメラ1台当たりの視野角も60%広げた。視覚性能を強化したことで、家庭のような複雑な空間の把握・操作に対応するという。
ハンド部分は柔軟性を高め、各指先には3gの圧力を検知できるセンサーを搭載。さまざまな形状やサイズの荷物を持てるようにした。手のひら部分にカメラを備えることで、キャビネットに手を伸ばすなど、メインのカメラを遮られるような動きもできるという。
また、10Gbpsのミリ波通信にも対応する。動作データをアップロードすることで、継続的に動作の学習と改善ができるとしている。
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