NASA、AIで“異常な天体”を1300個発見 わずか2日半で ハッブル宇宙望遠鏡のアーカイブを解析(1/2 ページ)
NASA(アメリカ航空宇宙局)は1月27日(現地時間)、AIを活用し、1300個以上の異常な天文現象を発見したと発表した。ESA(欧州宇宙機関)の研究者と協力し、ハッブル宇宙望遠鏡のアーカイブ画像約1億枚をAIで解析した。2日半で1300個の異常な天体を特定し、そのうち800個は論文にも未掲載だったという。
異常な天体の大半は、合体や相互作用を起こしている銀河で、珍しい形をしていた。手前にある銀河の重力で時空がゆがみ、背後からの光が曲がる「重力レンズ」の影響を受けた銀河や、ガス状の“触手”を持つクラゲのような形をした銀河なども見られた。このうち数十個の天体は、既存の分類体系に当てはまらなかったという。
ハッブル宇宙望遠鏡のアーカイブ画像は膨大で、異常な天体を人間の手作業だけで特定するのは難しかった。そこで、ESAの研究者であるデイビッド・オライアン氏とパブロ・ゴメス氏は、珍しい天体のパターンを学習したAI「AnomalyMatch」を開発した。調査では、AnomalyMatchが異常な可能性のある天体の候補を絞り、オライアン氏とゴメス氏が候補を精査した。
今回の成果について、ゴメス氏は「AIがアーカイブのデータセットにおける科学的成果をいかに高められるかを示す強力な事例」と説明する。NASAはハッブル宇宙望遠鏡だけでなく、他の宇宙望遠鏡や天文台のアーカイブを調査する上でも、AnomalyMatchのようなAIが役立つと期待を寄せている。
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