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» 2008年04月25日 16時04分 UPDATE

Microsoftの腕時計「SPOT」の悲しい末路

MicrosoftのSmart WatchはSmart Displayと同じ道をたどった。

[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK

 MSN Directのプログラムマネジャー、ジョン・キャナン氏はSpotStopフォーラムへの投稿で、「当社および提携する時計メーカーが、Smart Watchの新バージョンを開発する計画は当面ない」と表明した。そして、この時計は「既に売り切れ、もう販売されていない」。

 Smart Watchは、単純にうまくいかなかった斬新なアイデアの1つだ。そのアイデアとは「MicrosoftがSPOT(Smart Personal Objects Technology)と呼ぶ技術を使い、FM波でニュース、天気予報などの情報を腕時計に配信する」というものだ。しかしSmart Display向けWindows CEと同様、Microsoftとパートナー各社はハードウェアで失敗し、タイミングを誤った。

 Smart Displayは家庭内で持ち運びできる携帯型液晶ディスプレイで、PCに無線で接続できる。Microsoftの発表から最初の製品が発売されるまでの間に、液晶ディスプレイの主流サイズはSmart Displayが規定する上限の15インチを超えてしまった。一方で、携帯型PCの価格はSmart Displayと同程度まで下がった。同じ値段なら完全なコンピュータを買わない理由があるだろうか。Smart Displayの売れ行きが好転することはなく、Microsoftはこの製品を打ち切った。

 Smart Watchの問題も驚くほど似ている。初期のモデルは大型で値段も高かった。特に2006年以降は、有償または無償で同じようなデータ伝送機能を携帯電話で利用できるようになった。携帯電話を持ちながら、かさばる腕時計をしなければならない理由があるだろうか。

 例えばSwatchがカラフルなSmart Watchを発売した時、わたしはそれを10代の少女たちに見せたが、「時計なんか要るの?」という反応だった。みんな携帯電話を持っていた。

 わたしはSmart Watchのファンであり、アクセサリーにすれば成功の道はあると思っていた。しかしMicrosoftと提携メーカーは、サイズとスタイルの間でバランス取ることができずに終わったようだ。

 SPOTはWindows Mobile搭載の携帯電話、GPS端末、それに多分、コーヒーメーカーで継続される。

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