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Microsoftの「SPOT」、GPSやHDラジオにも採用2007 International CES

» 2007年01月10日 12時22分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは1月8日、米ラスベガスで開催のConsumer Electronics Show(CES)で、同社のSmart Personal Objects Technology(SPOT)技術を採用したGPSやHDラジオプロジェクトを発表した。

 Microsoftでは、SPOTを利用したワイヤレス情報サービス「MSN Direct」の提供を行っている。FM周波数の空きを活用したデータ配信サービスで、インターネット接続やセンサーなどが不要という特徴を生かし、腕時計や気象情報表示プレートなどの製品に利用されている。

nuvi 680
Street Pilot c580

 今回発表されたのは、MSN Directを利用したナビゲーションサービスで、米Garmin Internationalが「nuvi 680 with MSN Direct」(999ドル)と「Street Pilot c580 with MSN Direct」(799ドル)を数カ月以内に発売する。音声ナビゲーションや、Bluetooth技術を使ったハンズフリー通話機能などに加え、気象情報や交通情報、ガソリン料金など、地域に即した情報をMSN Directで受信できる機能を備えた。両製品の価格には、MSN Directのサービス利用料1年分が含まれる。

 Microsoftでは今後、GPSの米Pharos Science & Applicationsと共同で、SPOTにMicrosoftの地図ソフト「Streets & Trips」を組み合わせたナビゲーションサービスを展開していく計画だという。

 Microsoftはまた、米国各地でラジオ局を運営するClear Channel Communicationsと共同で、高品位(HD)デジタルラジオ技術を利用したデータ配信サービスを開発したと発表した。両社は今後、このサービスを「MSN Direct HD」ブランドとして展開する予定。2008年にはフォーマットなどを公開し、家電メーカーや自動車メーカーがMSN Direct HDを利用したサービスを開始できるようにするという。

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