入社式での社長あいさつを、不謹慎にも居眠り半分に聞いてたのは数年前の筆者。そんな不真面目な人間でなくても、初めての出社で緊張する人も多い。大半は、「社長のあいさつなんて忘れちゃったよ」と思っているだろう。だが役員クラスの人に突然話しかけられた時、「だいたいこんな話でしたよね」と応じられれば、株も上がるというものだ。簡単に、社長のあいさつを見える化する方法はないものだろうか。
「○○であるからして、新卒社員の君たちに期待するところ大である。以上」――という入社式での社長あいさつを、不謹慎にも居眠り半分に「やっと終わった」なんて聞いてたのは、数年前の筆者。実は、式典の後に社長や役員と懇親会があったりして、あいさつの中身を問われた時に、しどろもどろになったのは秘密だ。
筆者のような不真面目な人間でなくても、初めての出社で緊張する人も多い。大半は、「あの時、社長がなんて言ったのかなんて忘れちゃったよ」と思っているはずだ。だが、どんな時に社長が話題を振ってくるかは分からない。できるビジネスパーソンとしては、全てとは言わないまでも「だいたいこんな話でしたよね」と応じられると株も上がるというものだ。
最近は、自社の社長あいさつをWebサイトで公開してる企業も増えた。そこで、このあいさつ文を“見える化”してみてはいかがだろうか。
やり方は簡単。ブログ「エブログ」さんが作った、タグクラウド作成Webアプリ「Feed2Cloud」を使うだけである。
例えば、NTTデータの社長あいさつをコピーする。続いて、Feed2Cloudで「文章を入力して解析する」を選び、入力フィールドに先ほどのコピーをペースト。後は「解析」ボタンを押すだけで、簡単にタグクラウドができる。開発者によると、50文字以上の文章では3回以上出てきた単語をクラウドとして表示するようだ。
NTTデータの場合は、「皆さん」「NTT」「データ」「20」「当社」「創業」「私たち」「IT」「変革」「社会」「プロフェッショナル」「会社」「世界」「活躍」といった言葉が並んだ。NTTデータという企業名は当然ながら、「創業」であったり、「プロフェッショナル」といった言葉から、伝統的で職人気質なNTTグループっぽいイメージがわく。それに「変革」「世界」というのも、(あいさつ全文はあえて掲載しないが)なんだかワクワクするではないか。
ちなみにFeed2Cloudの売りは、タグクラウドを生成するのと同時に“べつやくメソッド”による円グラフも表示する。先ほどのNTTデータの場合、「データ」「皆さん」「NTT」が頻出語句の上位を占めた。
さて、最後は次期総裁がいまだに決まらない日本銀行の入行式。白川方明副総裁のあいさつでは、「仕事」が最頻出だった。総裁は決まらずとも「仕事はしろ」。「はは〜、ごもっともでございます」と新卒が答えたかどうか――。
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