オニキスブラック参上!Biz.ID Weekly Top10

バーガンディーレッド、ラストラスブルー、モードバイオレット。何色なんだ、それは一体何色なんだ――。

» 2009年02月19日 15時59分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 先週のアクセスランキングでは、Biz.ID編集部トヨシマさんの連載「仕事で『VAIO type P』」から、「バッテリー切れを引き伸ばす6つのコツコツ技」が1位に輝いた。VAIO type Pは直販サイトである「SonyStyle」のサーバが一時的に激重になるなど、世間からの注目も高いようだ。トヨシマさんが使っているピーの助くんを見て、筆者は「話題になるだけあって、さすがにかっこいいデザインだなあ」と思っていた。

VAIO type Pのラインアップ。左から、クリスタルホワイト、ガーネットレッド、エメラルドグリーン、オニキスブラック。うーん……

 ピーの助くんのボディーはきらめくクリスタルホワイトだが、VAIO type Pはほかにもガーネットレッド、エメラルドグリーン、オニキスブラック、クラシックブラックの各色をそろえている。

 こういった色名を見るといつも考えてしまうことだが、あの、なんだかネーミングが妙にカッコよすぎやしないか。

 それぞれ宝石の名を冠しているのは分かるのだが、なんとなく、色名だけ見ていると日曜早朝の戦隊ヒーローモノのようにも思えてくる。「ガーネットレッド!」「オニキスブラック!」「エメラルドグリーン!」「3人合わせて! なんとかレンジャー!!」みたいな感じのノリだ。ちなみに、最近書いたボールペン記事電子辞書記事では、それぞれ「バーガンディーレッド」「ストリートブルー」の“新ヒーロー”が登場している。たぶんストリートブルーは、普段の私服はB系だろう。音楽はヒップホップが好きだろう。知らないけど。

 新しい携帯電話を買おうかとカタログなどをぱらぱらめくっていると、「よくもまあこれだけの色名を思いつくもんだ」と感心してしまう。ヌードベージュってなんというネーミングなんだ、ちょっと毛色は違うけどモーヴって一体何色なんだ――(モーヴ色です、と世間は言うだろう)。

 筆者が小学生だった頃は、(名前が)一番カッコいいと思っていた色は、何と言おうと「ビリジアン」だった。「みずいろ」「ももいろ」などが並ぶ絵の具の中に、唯一のカタカナでひときわ目立つビリジアン。友人たちには「ビリジアンってなんだよ」「色が暗いよ、絵に使いづらいよ」「ビリジアンだけ減らねーよ」などとさんざんな扱いを受けていたものだが、それでも筆者は、いつも孤高の雰囲気を漂わせていたビリジアンが好きだった。

 今どきの子どもたちは、小学生でも携帯電話を持っている子が珍しくないと聞く。「ミキちゃんのケータイ何色ー?」「私のはねー、ラグジュアリーピンクー」みたいな会話が日々交わされたりしているのだろうか。それはそれで特に文句はないのだが、たまにはルミナスゴールドやラストラスブルーに代わって、ビリジアンのことも思い出してほしいなあ、ビリジアンケータイとか出してほしいなあ、なんて一人静かに考えている筆者である。

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