世界が驚くお姫さまBiz.ID Weekly Top10

日本の女子には「音姫は常識」らしいが、外国人女性にとってはどうだろう。「トイレの音? いいじゃんそんなの。聞かれて何か困るの?」なんて堂々と言いそうな気がするのだが。

» 2009年08月04日 15時20分 公開
[杉本吏,Business Media 誠]

 先週のBiz.IDで最も多くのアクセスを集めたのは「音姫がないなんてありえない! 女子トイレのヒミツ」。記事中で男子トイレと女子トイレのボタンの数を見比べて、驚いた人も多いのではないだろうか。

 記事を読んで筆者が思ったのは、「これって本当に『男子の知らない“女子”の世界』なのかな?」ということ。いやいや、何も「知ってる男子もいるのでは?」なんてことが言いたいのではない。そうではなくて、これって正確には「女子も知らない“日本人女子”の世界」なのでは? と思ったわけだ。

 あくまでも個人的な印象だが、なんとなく外国人女性というのは「トイレの音? いいじゃんそんなの。聞かれて何か困るの?」くらいのことを堂々と言いそうなイメージがある。筆者はあまり外国のトイレ事情には詳しくないので、海外経験の多い友人や毎度おなじみGoogle先生に聞いてみたりもしたのだが、やはり海外にはトイレ時の音を隠す習慣も擬音装置もほとんど見られないらしい。

 とはいえ、Googleの生みの親であるラリー・ペイジ氏が『TOTOは素晴らしい。われわれは世界中のオフィスにウォシュレットを導入している』とコメントするように、日本のトイレの高性能っぷりに驚く外国人も多いようだ。今後は海外でも音姫が普及し、“karaoke”や“kanban”のように、“otohime”として辞書に載る日も遠くないかもしれない。

 ちなみに、Wikipedia英語版のToilets in Japanの項目では、音姫は「The Sound Princess」として、けっこうな分量を使って解説されている。『Otohimeというのは、言葉のまま訳せば“音のお姫さま”という意味だけれど、(日本の女神で、若いお姫さまという意味の)“乙姫”にもちなんで命名されてるんだ』なんてことまで書いてあって、じっくり読むとなかなか芸が細かいのである。ほかにもウォシュレットをはじめとする日本のトイレのmany advanced featuresが解説してあって、「もしかすると自分はすごい国で生活しているのでは……?」などと実感してしまうこと間違いナシだ。

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