仕事の絶頂期は2年しか続かない――“4つの仮定”の中で生きる「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第七の習慣

あなたのバランス感覚を試す「ライフバランス・テスト」。頭では何が重要なのかを理解していながら、それを生活の中で実践できていないということはありませんか?

» 2010年01月20日 08時00分 公開
[フランクリン・コヴィー・ジャパン,Business Media 誠]

「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック with DVD Vol.8 第七の習慣:刃を研ぐ

 実りある人生を送っている人々には共通する習慣があった――1996年に発売されて以来、ビジネスパーソンをはじめとする世界中の人々に多くの影響を与えたスティーブン・コヴィーのベストセラー『7つの習慣』

 7番目の習慣である「刃を研ぐ」とは、日頃がんばり過ぎて疲れがちな自分をいたわり、能力をみがき直し、大きな成果を生み出すための方法を学ぶことです。『「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第七の習慣』から、「成長を続ける自分」になるための5編を抜粋してお届けします。


 コヴィー博士は、『第8の習慣』の中で、人が持つ4つの側面を、「4つのインテリジェンス」として表現をしています。私たち人間の本質は4つの側面(肉体、知性、社会・情緒、精神)それぞれに潜在能力が誰にでも備わっている、と述べています。それは次の4つです。

  • 肉体的インテリジェンス(PQ)
  • 知的インテリジェンス(IQ)
  • 情緒的インテリジェンス(EQ)
  • 精神的インテリジェンス(SQ)

 インテリジェンス(潜在能力)といえば、私たちは知的インテリジェンス(IQ)を連想しますが、これだけではインテリジェンスをあまりにも狭く考えすぎることになると指摘します。

 知的インテリジェンスといえば、分析し、推論し、抽象的に思考し、言語を使い、想像し、理解する能力のことです。しかし私たちにできることは知的な面だけに限ったことではありません。身体を使ってモノを創造しますし、良心を活用して周囲に貢献します。また、誠実さを発揮して自分の心を強くすることもできます。

 インテリジェンスは誰もが持って生まれたものであるのと同時に、伸ばすことができるものでもあります。これらのインテリジェンスを開発・向上することで、周囲に与える影響力も増す、というのがコヴィー博士の主張です。

 人間存在の4つの側面は重なり合っている。だから他の側面に直接的または間接的に触れずに、どれか1つだけを集中的に開発することなどできない。これらのインテリジェンスを全体として開発して活用していくと、あなたの中に静かなる自信が芽生えるだろう。そして内的力と安心感、大胆かつ思慮深くふるまう能力と、主体的な道徳的権威を身につけることができる。これらのインテリジェンスを開発する努力は周囲に対するあなたの影響力にも決定的なインパクトを与え、それぞれのボイス(内面の声)を発見するよう人々を奮起させることになるはずだ。

 さらに、4つの側面それぞれに対し、ある仮定を設け、その仮定の中で生きていくことで、バランスがとれた力強い生き方ができると提案しています。

  • 肉体:心臓発作に見舞われたと仮定する。この仮定のもとで適切な生き方をすべし。
  • 知性:仕事の絶頂期は2年しか続かないと仮定する。この仮定のもとで適切な生き方をすべし。
  • 情緒:他人に関するあなたの発言は必ず誰かに聞かれていると仮定する。この仮定のもとで適切な生き方をすべし。
  • 精神:四半期ごとに造物主と個人面接があると仮定する。この仮定のもとで適切な生き方をすべし。

 あなたも上記の仮定を生活に取り入れてみましょう。いざというときに頼りになる力と基準の宝庫が必ずあなたの中に育つでしょう。

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