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» 2012年03月13日 13時20分 公開

初心者でも使える! 青色申告ソフトのポイントを徹底解説大増税時代(4/8 ページ)

[奥川浩彦,Business Media 誠]

家事按分と補助科目の設定

 基本的な設定は終わったので、次は設定ウィザード以外の設定で初心者がつまずきやすいポイントの1つ、按分と補助科目の設定をしよう。まずは按分という考え方を理解したい。例えば職場が自宅と別にある場合は、職場の電気代や水道代は全て仕事用と考えられる。自宅で仕事をしている場合は生活で使う電気代と仕事で使う電気代が一緒に請求されるので、分ける必要がある。

 同様にガソリン代などもプライベートで使うガソリンと、仕事で使うガソリンを分ける必要がある。分け方は家の面積を仕事とプライベートで割ったり、車を使う日数で分けるなど諸説あるが、厳密には誰も分からないことなので確からしい方法で分けるしかないだろう。

 この他にも家の固定電話、携帯電話、月極駐車場、家賃、新聞代など仕事とプライベートが混じる科目は多い。これらの科目は最終的に90:10、60:40、50:50、20:80などと按分するので独立して集計する必要がある。

 水道光熱費の場合、補助科目として電気代、水道代、ガス代と分けておけば電気代は仕事で使う比率が50%、水道代は20%、ガス代は10%などと、それぞれの比率で1年分の合計を按分して仕事の分だけが経費として計上される仕組みだ。

 交通費の場合、ガソリンを満タンにした際の領収書にはプライベートの分も含まれるが、仕事で使った高速代やパーキングの領収書は100%仕事となる。ガソリン代は車両費という別科目にするか、交通費の補助科目として車両費を設定して別集計しないと最終的に按分することが難しくなる。

 按分する科目はかなり多くなる。クルマの場合はガソリン代以外に、自動車税は租税公課、任意保険は損害保険料、修理代は修繕費、駐車場は地代家賃に補助科目を設定することになる。初期設定で完璧にする必要はないが、入力段階で「自動車税は按分しなきゃ」と思ったら補助科目の設定をしてから仕訳入力をしよう。

 実際の流れは、毎月1万円の電気代は年間で12万円が経費として集計される。按分する比率が50%なら、いったん12万円と集計された年間の電気代が決算時に50%分差し引かれ6万円だけ経費となる。1年分の合計額から数十%が経費でなくなるので、按分の仕訳書き出しをすると何十万円も経費が減り(課税所得が増え)ガッカリする。補助科目の設定、按分の設定の画面も確認してほしい。

科目、補助科目の設定はここから

  損益科目のタブの水道光熱費を選択し、補助科目作成をクリック(画像=左)、電気代を補助科目として追加(画像=右)


  水道光熱費の補助科目に電気、ガス、水道が加わった(画像=左)、決算・申告の家事按分を開き科目ごとの按分値を設定する。この設定は決算時でも可(画像=右)

インフレ時代の確定申告

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