サッカーW杯予選でサポーターの心をわしづかみにしたDJポリス。あのコミュニケーション力を職場に生かせたら、職場の一体感を増すことができるのではないでしょうか。
1971年生まれ。経営者、教師、コンサルタント、コーチ、カウンセラーなど、リーダー層を支えるビジネスコーチ。人材育成コンサルタント。
自身がプレッシャーの多い職場で精神的に追い込まれる中、リーダーを任される。人や組織を育てるには、マネジメントの手法だけでは太刀打ちできないことを痛感。優れたリーダーたちが使う卓越したコミュニケーションスキルを学び、実践。チームの変革に成功する。実践の経験から、難しいコミュニケーションスキルを誰もが現場ですぐに使えるようにした独自の手法「トライアングルコミュニケーションモデル」を考案。実践的なコミュニケーション方法を伝えるコミュニケーショントレーナー。
米国NLP協会認定NLPトレーナー、NPO法人しごとのみらい理事長。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』(こう書房)、『イラッとしたときのあたまとこころの整理術―仕事に負けない自分の作り方』(ベストブック)がある。
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サッカー日本代表が2014年のブラジルW杯出場を決めたあの夜。渋谷のスクランブル交差点は、興奮冷めやらぬサポーターで溢れかえっていました。その熱狂が爆発してしまわないように、警察はスクランブル交差点を封鎖。問題が起きないようにするためとはいえ、強硬な対応にインターネット上では不満の声が漏れ始めていました。
そこに登場したのが、あのDJポリス。興奮するサポーターに向けて「サポーターは12番目の選手です。ルールを守りましょう」「日本代表のように素晴らしいチームワークで駅の方向に進んでください」「目の前にいる怖い顔したお巡りさん。何も、皆さんが憎くて怖い顔をしているわけではありません。心の中では日本代表のW杯出場を喜んでいるのです」――実に冗舌に呼びかけたのです。
交差点の封鎖に初めは批判的だったサポーターも、明るく、ユーモアあふれる言葉に導かれ、いつ爆発してもおかしくなかったその場は次第に一体化。むしろ好意的な雰囲気へと変わっていきました。
「たった1人の言葉が、今にも爆発しそうなサポーターのこころをつかみ、場に一体感を作ってしまうなんて、コミュニケーションの力ってすごいな」
あらためて感じた出来事でした。
同時に、もし職場の中でDJポリスのようなコミュニケーション力を生かせたら、ギスギスした職場が明るくなり、一体感を作れるのではないかと思いました。そこで今回は、DJポリスのコミュニケーションを分析し、職場に一体感を作る方法をお話したいと思います。
まず、DJポリスの印象に残る言葉のいくつかを集めてみました。
あなたは、この言葉の中に何を見るでしょうか。
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