英文チェック&リコメンドツール「Ginger」がスマホ向け文字入力アプリ

学習機能付き英文チェッカーやリコメンドツールを提供するGingerが、スマホ向けキーボードアプリをリリース。スマホでメールやLINE、Facebook、Twitterなどに英文を投稿したい場合に、スペルや文法のミスがない状態に変換してくれる。

» 2014年02月04日 12時30分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]

 イスラエルのソフトウェア企業Ginger Softwareは2月4日、入力した文章をネイティブレベルの正しい英文フレーズに変換するスマホ向けキーボードアプリ「Spell Check & Grammar Keyboard」をリリースした。

 学習機能付き英文チェッカー「Ginger」や英文リコメンドツール「Rephraser」を提供するGinger Softwareが、両ツールの機能をスマホユーザー向けに提供するアプリの第1段。まずはAndroid端末向けにリリースし、今後iOS版も発表する予定。料金は990円。2週間使える無料版も用意している。

「Spell Check & Grammar Keyboard」。英文チェッカー&リコメンドツールとしてだけでなく、通常の日本語入力アプリとしても使える

 Gingerは、入力した英文を正しいスペルと表現に変えてくれる英文チェッカーで、前置詞チェック、文脈上のスペル/文法チェックなど最適な同義語をレコメンドしてくれるもの。「at」「on」「in」などの前置詞を、文章に合った正しい前置詞に訂正する。例えばスペルが正しくても文脈上使い方がおかしい場合は、最適な単語をレコメンドする。加えて学習機能により、ユーザーのくせを認識して最適な英文に変換してくれるので、使えば使うほど精度が上がる仕組みだ。

 Rephraserは、ユーザーが入力した英文から最適な文脈を推測し、フレーズごと候補をレコメンドするツール。日本人にありがちな言葉が不足しがちな英文も、よりネイティブに近い形で自然な修正案を提示してくれる。


Gingerによるスペルチェック(左)に加えて、入力した文章をよりネイティブに近い文脈にできるリコメンド機能を備える(右)

Ginger SoftwareのChief Marketing Officer、Dudu Noy氏。WordやGoogle Chromeなど、文書作成ソフトやブラウザに備わっているアドオン機能と比較して、Gingerは文脈レベルでの英文チェックを行うので、文法的な訂正チェックの精度が高いとアピール

 Ginger SoftwareのChief Marketing Officerを務めるDudu Noy氏は、Gingerが2013年4月に日本での提供開始後、わずか10カ月で有料会員数が米国、イギリスに続く世界3位となるなど、関心度が高いことを報告。特に男性ユーザーが9割を占め、約50%がビジネス用途で使用しているという。「単に英文のスペルミスをチェックするのではなく、よりよい文脈にしようと意欲を持って利用しているユーザーが多い」

 Gingerでは日本を主要市場の1つとして捉え、Spell Check & Grammar Keyboardもリリース時に英文チェック&リコメンドツールとしてだけでなく、他国に先行して母国語(日本語)の入力にも対応させている。今後は日本語と英語が混ざった状態でも適切な英文に翻訳する機能などを追加していく予定だ。

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