前編のiOS編に続き、後編ではAndroid編をお届けする。市販のBluetoothキーボード6モデルについて、キー配列やペアリングの上限台数、持ち運びやすさなどを検証した。
前編のiOS編に続く後編では、Android向けBluetoothキーボード6モデルについて使い勝手を検証する。製品選びのポイントは、OSが違ってもさほど変わらないので、前回の記事をご参照いただきたい。
実はiOSと同様、Androidも日本語配列のBluetoothキーボードを標準では使えない。最初は筆者の記憶違いかと思ったのだが、Android 4.4(KitKat)にアップグレードした2012年版のNexus 7でこの現象を確認したので間違いないようだ。いろいろ調べてみたところ、Android 4.x系が登場した前後で、すでにこの仕様になっていた模様だ。
Nexus 7は、Bluetoothキーボードを接続すると、OSの設定画面に「物理キーボード」という項目が追加され、ここで配列を選択できる。当然「日本語配列」もあるだろうと思いきや、いくら確認しても見あたらない。日本語配列キーボードを接続して入力を試したが、やはり英語配列のままだった。
実はこの問題は、Google Playで公開されているアプリを使うことで解決できる。OSの設定値に日本語配列を追加するアプリを使うのだ。
今回筆者が試したのは「日本語106/109キーボードレイアウト」というアプリ。このアプリをインストールすることにより、無事、日本語配列キーボードをまともに使えるようになった。なお、インストールにあたってネット接続権限などを許可する必要はない(2012年12月20日公開版で確認)。
なお、端末によっては、「物理キーボード」という設定値が表示されない機種もあるという。これらの端末では、アプリによる補正はムリ。少なくともドコモのSC-03E(サムスン製GALAXY S III α)では、物理キーボード設定ができなかった。この場合は諦めて英語配列を選択しよう。
それではAndroid向けのキーボードを見ていこう。
基本的にはWindows PCとMacで利用することを想定した製品だが、Android端末とも接続できる。また、刻印ズレ問題はあるものの、iOSでも利用可能だ。
今回紹介するキーボードの中では、最もデザイン面でがんばった製品といえるだろう。パームレストなど、キー周辺部の余白が一切なく、正面から見るとボタンだけがタイル状に並んでいる。単4電池2本の収納ボックスはプッシュオープン式、動作ステータス用のLEDもF7キーと7キーの間に埋め込むなど、とにかく凝っている。
付属のキーボードカバーは折り曲げることでタブレットスタンドとして使える。重さは207グラム(Wedge Mobile Keyboard本体は約236グラム)と、かなりがっしりしている。カバーをキーボードから外すと、キーボードの電源が自動でオンになる。
難点はペアリング上限台数が1台までである点。取扱説明書にはこの件に関する記述がなかったが、試してみたところ接続端末を切り替えるたびにペアリングをし直す必要があった。ペアリング時にキーボードから数字の入力を求められるのも面倒だ。なお、F1〜F12の入力にはFnキーとの組み合わせが必須だ。
Windowsキーを備えた折りたたみ型の英語配列キーボード。ただし、Mac OS X系のキーの刻印(commandやoptionなど)が一切ないので、基本的には「Windows用英語キーボード」と考えるのが無難だ。もちろん、Android端末で英語キーボードとして使える。キータッチはかなり浅めだ。
特徴はキーボード付きのケースだ。折りたたんだ状態のキーボードをスッポリと収納でき、これをタブレット用スタンドとしても使える。
英語配列キーボードなので、半角/全角キーはない(Ctrl+`で代替する)。F1〜F12入力にもFnキーの同時押しが必要だ。
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