対応する帳票は見積書、およびそこから作成する請求書の2種類。まずは「見積書・請求書をつくる」をクリックし、項目名を入力する。いったん利用した項目名は次回からプルダウンの候補の1つとして利用できる。また、初回利用時には、サンプルとしてさまざまな項目名が表示されるので参考になる。
項目が入力できたら金額、個数を指定し、さらに必要に応じて2つめ以降の項目を追加していく。個々の項目はドラッグ&ドロップで行を上下に移動できるほか、項目のグループごとに小計の行を追加することもできる。終わったらプロジェクトのタイトルを付けたのち、提出先および自社の情報、さらに見積有効期限などを入力し「SAVE & PREVIEW」ボタンを押すと、見積書のプレビューが表示される。
見積書の送付方法はPDFダウンロード(自力でメールに添付して送付)、もしくは保存先パスを記載したメールを送付する方法の2通りだが、前者は1クリックでのダウンロードには対応せずWebブラウザの印刷機能で出力するため別途Adobe Acrobatが必要になり、また後者は有料であるなど、同種サービスと比較するとややマイナスだ。また社判の登録も有料であるほか、見積書の保存件数も無料のフリープランでは10件までの制限があるなど、無料プランの制限がやや厳格な印象がある。
作成した見積書はログイン直後の「みつもり一覧」画面に表示され、「受注」「請求済」「入金済み」といったステータスをつけて管理できる。これらのデータを基に売上や入金済の金額をグラフ化したリポートも表示できるほか、作成日などの条件での並べ替えにも対応する。過去の見積書をコピーして新規に作成したり、請求書を発行したりすることも可能だ。
自動入力の補助機能およびドラッグ&ドロップによる項目の行入れ替えやグループ単位での小計表示など見るべき機能は多数あり、さらにiPhoneアプリが用意されているのも他にないメリットだが、ChromeなどPDF保存機能を持つWebブラウザ以外ではPDFでの保存にAcrobatが別途必要だったり、源泉徴収や復興税の計算に対応しなかったりなど、基本的な部分で不足を感じることが多い。直接郵便物のあて名に表示することはないにせよ、住所の入力欄が郵便番号も含めてわずか1行と少ないのもマイナスだ。
また初期登録から仮パスワード変更完了までのフローが複雑だったり、リポート表示のたびにパスワードを要求するなど、使っているとその煩雑さに首をひねることもしばしばだ。同種サービスの中では老舗にあたるが、それゆえ後発サービスでは当たり前となりつつある機能への対応に期待したい。
サービス名 | 提供元 | 利用料 |
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みつもらー | アイデアスケッチ | 無料(機能制限あり) |
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