SOHOや中小企業で使えるオンライン帳票作成サービスを試す(CLPRO編)Biz.Hacks(2/2 ページ)

» 2014年06月02日 07時30分 公開
[山口真弘Business Media 誠]
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CLPRO 「見積書をつくる」をクリックすると作成画面が表示される。まずは件名や日付を入力したのち納品期日や有効期間、支払条件などを入力する。消費税はオンオフが可能
CLPRO 続いて「見積項目を追加する」をクリックして項目を入力する。項目はドラッグして並び替えが可能。いったん入力した項目はオートコンプリートで次回から容易に再入力できる
CLPRO 入力が終わったら確認画面を経て登録を行う。管理画面からは作成済みの見積書を呼び出し、PDFをダウンロードできる。この画面からは発注書のダウンロードや、進行中案件に変換したのち請求書を発行することもできる
CLPRO 完成した見積書。すっきり見やすく、フォントも野暮ったさがない
CLPRO PDFをダウンロードせず直接クラウドからメールに添付して送信することも可能。発信元は自分のメールアドレスではなく、オリジナルのアドレスで固定されているのがネック
CLPRO いったん入力した項目はリストで管理され、再入力が容易なほか、この画面で編集することも可能
CLPRO 過去の案件を請求ベースもしくは入金ベースで一覧することも可能だ

 対応する帳票は見積書と請求書、および見積書から出力できる発注書の3種類。まず自社およびクライアントの情報を登録したのち、「見積書をつくる」「請求書をつくる」のどちらかを選び、件名やクライアント名、日付、項目など必要な情報を入力していく。会社・屋号名が1行しかないため、部署名を入れる際に窮屈になりがちだが、それ以外はオーソドックスなフローで迷うこともない。

 入力が終わったら確認画面を経て案件の登録を実行する。管理画面からは、PDFのダウンロード、PDFのオンライン送信が行えるほか、見積書をベースに発注書を作成したり、コピーして新しい見積書を作ったりできる。テンプレートを選ぶ機能はないが、オーソドックスかつ見やすいデザインで、なおかつ社名ロゴや社判も登録できるので、見栄えはまったく問題ない。

 また見積書を変換して請求書を作成することもできる。見積書と同じくPDFでのダウンロードもしくはオンラインでの送信が行えるほか、請求書に変換した時点で、請求ベースもしくは入金ベースで売上金額の合計をレポートとして表示できるようになる。あくまでもテキストベースで、売上の推移や前年対比をグラフ表示するといった機能こそないが、目安としてチェックするには役に立つ。

 いったん入力した項目名は自動登録され、次回からオートコンプリートで選択できるようになるほか、過去に作成した帳票をコピーして新規に作成できるなど、使い込めば使い込むほど帳票の作成がスムーズに行えるよう工夫されている。なかでも帳票のPDFをダウンロードするだけではなくオンラインでもメール添付で送信できる機能は、有料サービスでも対応できていないものが多いだけにポイントが高い。完全無料のサービスとしては十分だが、源泉徴収および復興税への対応や、項目をオートコンプリートではなくプルダウンで選択できる機能への対応なども望みたいところだ。

サービス名 提供元 利用料
CLPRO PLUS 無料

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請求 | 見積書 | 帳票 | Biz.Hacks


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