ビジネスシーンでもスマホを活用している人は多いはず。カメラや非接触通信などスマホならではの機能を生かした時短ワザを紹介します
ビジネスにおいて「時短」は多くのメリットにつながります。雑務にかかる手間を減らせば、本業に使う時間を増やせます。時短のための手段はいろいろとありますが、スマホの活用もその1つ。
例えば、渡された紙の資料にある文言をそのまま使いたいときに文字を打ち直さなければいけないだとか、デジカメで取った写真をメールで送るのにPCを立ち上げるとかはもうナンセンス。今のスマホなら数ステップで作業が完了します。今回は、「ARROWS NX F-05F」でできる、ちょっとした時短ワザを紹介します。
ARROWS NXが持つ機能の中で「これは使える!」と思ったものが、「なぞってコピー」。その名のとおり、画像内にある文字をなぞるだけでコピーでき、しかもOCRで認識するという優れモノです。
例えば、Webサイト上にある画像の中に書かれている文字も簡単にテキスト化できます。画像であればいいのですから、配布された紙資料にある文章をデジタル化したければ、カメラで撮影してしまいましょう。あとは、なぞってコピー&ペーストするだけです。
カメラで撮影する場合は、文字を少し大きめに撮影するのがポイント。こうすることで、OCRの認識率が高まります。文字を打ち直すことなくテキスト化ができるので、これは時短に効きますね。
ビジネスパーソンにとって客先訪問などで現地集合するのはよくあること。この場合、住所を共有することが多いのですが、「ロビーのこのあたり」だとか「こっち側の入り口」といった、細かい場所を指定するには文章で説明しないといけません。でも、“分かっている人”が書く説明文は、現地を知らない人にとっては分かりにくいものです。
そんなときには、画像上に簡単にメモをかける機能「キャプメモ」が便利です。Webブラウザに表示した地図を画像で保存して、「ココに13時」と書けばとても分かりやすい。ほかにも、PDF文書やプレゼンテーションの変更指示などもキャプチャ画像に書き込むことで指示が直感的に伝わります。
最近のスマホのカメラ機能は、一昔前の「高機能コンデジ」と変わらない画質で写真が撮れます。筆者もスナップ写真はスマホで、仕事の撮影はデジタルカメラでと使い分けています。
ところで、デジタルカメラで撮影した写真をメールで送りたいときにはどうしていますか? 筆者は、スマホにデジタルカメラを近づけるだけで画像データを転送できる機能を活用しています。
例えば、筆者が使っているソニーのデジタルカメラ「RX100II」は、Suicaやおサイフケータイと同じ非接触通信規格の「NFC」に対応しています(参考記事)。そのため、ARROWSにカメラを近づけるだけで写真をパッと転送できます(専用アプリが自動的に起動します)。
Wi-Fi接続も可能ですが、カメラの設定画面でWi-Fiを起動して、接続して、スマホアプリを起動して……と、いくつかのステップが必要ですから、NFCのほうが圧倒的に時短につながりますね。
最後はセキュリティ。スマホを仕事でも使うならば、万が一の紛失や盗難に備え、確実な端末ロックを施したいところ。一般的なAndroidスマホはパターン入力のロック機能を備えていますが、実はこれ、画面に残った脂の跡をじっくり見れば分かってしまいます。
ARROWS NXは、指紋認証機能を搭載しているのでセキュリティ面を強化できます。登録した指を重ねるだけでロック解除もできるので、ちょっとした時短にもなります。その代わり、設定用のパスワードは「数字4けた」のような簡単なものではなく、ある程度の長さ(専門用語でいうところの「強度」)をもったものを登録したいですね。
時短とは関連が薄くなりますが、ARROWS NXが持つセキュリティ機能「プライバシーモード」も興味深いものなので紹介します。
この機能は、メールや連絡先アプリで特定の人を非表示にできるというもの。例えば「非表示 花子」さんをプライバシーモードに設定した場合、この人物との電話の発着信履歴、メールの送受信履歴、メール本文、アドレス帳が非表示になります。
プライバシーモードがONのときに「非表示 花子」さんからメールが届いても着信音が鳴ったり、着信ランプが光ったりしません。その代わり電池残量インジケーターが「微妙に変化」します。
この徹底的なまでの非表示機能により、プライバシーモードは一部のファンから「浮気モード」とも呼ばれているとか。家族や恋人にバレたときには“時短”どころではなくなりますのでご注意を。
元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。
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