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『出現する未来』――スティーブ・ジョブズのように内なる声を聞くには:藤沢烈の3秒で読めるブックレビュー
ピーター・センゲらが、150人強の科学者・起業家にインタビューした『出現する未来』。自らの意識変化を整理していて、これを読めばスティーブ・ジョブズのように内なる声を聞けるようになるかもしれない。
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『最強組織の法則』で有名なピーター・センゲらが、150人強の科学者・起業家にインタビュー。未来を創造するための意識変化を考察したのが『出現する未来』。ビジネスと精神性の結びつきについて、物語仕立てで理解できる。
未来を知るためには
意識変化のあり方が「U字理論」として整理されている。
- センシング:ビジネスパーソンは絶えず分析的思考を持ち続けている。瞑想するかのように一時的に考えを止めてみる。
- プレゼンシング:意識が深く掘り下げられると、思考が止まって静寂に達する。すると普段の自分を越えた何かが「出現」するという。
- リアライジング:その内なる声に従って、自然に素早く活動を開始する。1人の行動は周囲の共感を呼び、やがて新しい世界が切り開かれていく。
内なる声を得る
スティーブ・ジョブズが「内なる声を聞け」とスピーチしたのは有名だ。重要なのは、いかに「聞く」か。若者に座禅や瞑想が流行しつつある。普段の仕事や生活から離れ、時には独り自分と向きあう。自分の内側から、何かが現れる。そこに従うことで、未来を手にすることができる。
著者紹介 藤沢烈(ふじさわ・れつ)
RCF代表取締役。一橋大学卒業後、バー経営、マッキンゼーを経て独立。「100年続く事業を創る」をテーマに講演・コンサルティング活動に従事。創業前の若者に1億円投資するスキームを企画運営し、話題を呼ぶ。「雇われ経営参謀」として500人以上の経営・企業相談を受けてきた。ブログに毎日書評を掲載し、現在1000冊超。
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