DropboxとEvernoteで書類を検索しやすい仕組みを作る:超iPadバカ(2/2 ページ)
書類は活用するために整理するのであって、整理が目的になってはいけません。私が実際に行っている活用フローを紹介しましょう。
Evernoteにもデータを同時に入れている理由は、時間が経ったあとでその書類を検索するとき、検索を容易にするため。この社長大学の書類も取り込むときに自動的にエバーノートにも追記、保存する設定にしています。検索はアプリ「withEver」が便利です。
withEver(開発元:e73developer)
Evernoteの機能を補い、検索機能を拡張するアプリ。Web検索とEvernote検索を同時に行える。Webの検索結果を表示するための簡易WEBブラウザとなるほか、Evernoteのノートの内容を確認できる。
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Evernoteが便利なのは、メールで送付した書類の管理にも使えること。例えば、エバーノートの文書をwithEverを使って「デジタル文具」で検索すると、『R25』『GetNavi』の取材記事が出てきました。
これはゲラのチェック依頼で送付されてきたメールの添付文書をEvernoteに登録するように転送したからです。
書類を探すときは、「あのデジタル文具の取材書類はどこだっけ?」とキーワードを頭に浮かべて探します。ファイルのテキストの中にはそのキーワードが含まれていますから、Evernoteに書類を登録しておけば、簡単に引き出せます。
メールで送られてきた書類をEvernoteに保管する手順について、解説しておきます。iPadでメールを見るとき、ついでにできる簡単な作業です。
一文字入力するだけで、転送完了。あとで必要になりそうな書類は、このようにしてエバーノートに転送し、登録すればいいのです。
書類を探したいときは、2つのパターンがあります。現在アクティブな書類を探すのか、過去に保存した書類でキーワードが思い付く書類を探すのか。アクティブな書類はiPadで★のフォルダーをチェックします(そのためにもアクティブな書類には忘れずに★マークを付ける必要があります)。キーワードであれば、withEverでEvernoteの中をチェックすればいい、というように使い分けています。
著者紹介:美崎栄一郎(みさき・えいいちろう)
会社員時代から文房具が好きで、文具術や仕事術に関する書籍を複数出版し、勉強会なども主催。2011年にフリーランスとなり執筆や全国で講演活動などを行っている。本連載の基となった書籍『超iPadバカ 2000種類のアプリをためした男のすごい活用術』(アスコム刊)のほか、著作に『結果を出す人はノートに何を書いているのか』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション刊)『iPadバカ』(アスコム刊)、『アイデアは才能では生まれない』(日本経済新聞出版社刊)、『がんばる人ほど見落としている気づかいの極意』(フォレスト出版刊)などがある。
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