ビックリマンシールのキャラクターたちが個性的で、人気になった背景には、「関西」という特別な土壌があったのかもしれません。筆者がキャラによく使う表現が「ヌケ」です。例えば、間抜けなキャラには間が抜けたというヌケがなければ面白く見えないのです。このヌケこそ大事な部分で、恐らく関西人の笑いなどで見られる「間」が影響しているのではと考えています。
加えて、吉本新喜劇などに代表されるような「ボケ・ツッコミ」のDNAがキャラにも反映されています。キャラにいろいろなネタをこれでもかと盛り込むサービス精神も関西人の血が成せる技なのかもしれません。
ほのぼのとしたキャラでも、主人公的なカッコ良いキャラでも、このヌケがないと自分自身で納得いかないのです。その感性の原点は子ども心と妄想力がベースにあると思います。
今はプロとしてお金をいただいてキャラを描くのが仕事ですが、描く瞬間の自分はヤンチャ坊主の精神、感覚、妄想を持って臨んでいます。なぜなら、子どもあるいは子ども心を持った大人のファンを楽しませることができないからです。これから先もビックリマンシールのキャラクターを描き続けていくわけですが、この気持ちと感性をずっと持ち続けられるように日々の仕事に取り組んでいます。
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