田中角栄は、政権取りの戦略として「中間地帯論」を提唱し、敵でもない、味方でもない中間地帯にいる人たちに、いかに好意を持ってもらえるかを重視しました。中間地帯獲得の重要性は毛沢東の革命戦略でも触れられています。会社のような1つの組織に長くいると、人間関係も固定化したり、組織内において固まってしまう傾向があります。
しかし会社という組織自体がなくなってしまう可能性のある環境下では、会社の中でも外でも、常に普段の自分の周りとは違う部分に目を向ける必要があります。それは強く自らが意識しなければなかなか接点はありません。高いお金を払って外部の勉強会や資格セミナーなどに出ずとも、通常業務と関係ない用件について、それを邪魔とか仕事の妨害と取らずに、自らの世界を拡大する機会ととらえてはどうでしょう。
普段接しない人たちが直接自分を助けてくれたり、アドバイスをくれるという意味ではありません。そういう可能性も当然あり得ますが、短期的なリターンやメリットではなく、自分がいる普段の環境と違う場所に積極的に自らを置くことで、確実に視野は広がります。
自社内の行事や全社プロジェクト、そこまでいかないレクリエーションであっても良いのです。実は身近なところに、キャリア観を広げてくれる、視野拡大のチャンスがあります。
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