本多忠勝の「蜻蛉切」は意外と……「真田丸」を100倍楽しむ小話(2/2 ページ)

» 2016年03月12日 08時00分 公開
[ITmedia]
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小日向: 実は、蜻蛉切は今も残っていて、私も見たことがあります。昨年1月から静岡県三島市の佐野美術館で11年ぶりに一般公開され、多くの歴史ファンが押し寄せました。私はそのときに行けなかったのでがっかりしていたら、その後に東京で開かれた「大関ヶ原展」でも展示されたので見ることができました。思った以上に小さくてびっくりしました。

 戦国時代の伝説的な武器って創作されたものが多いです。真田幸村の十文字槍も本当かどうか分かりません。そうした点で忠勝の蜻蛉切が実存しているのはすごいなと思います。

11年ぶりに一般公開された蜻蛉切(出典:佐野美術館) 11年ぶりに一般公開された蜻蛉切(出典:佐野美術館)

忠勝の銅像

小日向: 忠勝は「徳川四天王」(ほかは酒井忠次、榊原康政、井伊直政)として活躍し、「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本多平八」という狂歌があるほど、徳川家康に尽くした重臣でした。

そんな大武将なのに、ひとつ残念なことがあります。忠勝が城主を務めた大多喜城(千葉県)に行った際、その近くにあった忠勝の銅像がとても小さくて……。橋の上に2つあるのですが、これを1つにまとめたらもっと立派な像を作れたのでは、と切ない気持ちになってしまいました。

忠勝の銅像は小さかった 忠勝の銅像は小さかった

編集部F: 忠勝は大柄で豪腕のイメージが強いですが、蜻蛉切といい、銅像といい、かなりのギャップがありますね……。

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