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» 2016年04月27日 08時00分 UPDATE

水曜インタビュー劇場(1分1秒公演):なぜJALの飛行機は“遅れにくい”のか 定時到着率1位の裏側 (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

羽田発―那覇着の901便が“問題”

土肥: 「飛行機=遅れる」といったイメージをもっている人が多いと思うのですが、JALの定時到着率の数字を見てびっくりしたんですよね。米国のFlightStatsという会社が調査を行ったところ、2015年は89.44%でトップ。つまり、10回乗ったら、9回はほぼ時間通りに到着するということですよね。そこで、ズバリお聞きしたい。お客さんは多いし、空港は広いし、便数もたくさんあるのに、なぜ全体の9割が定時に到着することができるのでしょうか?

矢嵜: ご指摘のとおり、羽田空港はお客さまが多いですよね。年間の乗降客数は約7500万人で、国内の空港の中では断トツに多い。繁忙期には、朝から晩までずーっとお客さまが途切れることがありません。また、広い。端から端までどのくらいあるのかというと、銀座一丁目から八丁目くらいあるんですよ。約760メートル。その広い中にたくさんのお客さまがいらっしゃって、第1旅客ターミナルの場合、搭乗口が1番から24番まである。お客さまの協力なしでは、定時到着率1位を獲得することは絶対にできません。

羽田空港の第1旅客ターミナル

土肥: お客さんに協力させる工夫がありそうですが、その話はのちほど。矢嵜さんは飛行機が遅れないように、さまざまな角度から分析されているそうですが、具体的にどのようなことをチェックしているのでしょうか。

矢嵜: 私は羽田空港の国内線を担当しているのですが、路線ごと、搭乗口ごと、機種ごと、季節ごと……さまざまな切り口で、なぜ定時率がいいのか、なぜ悪いのかを分析しています。例えば、羽田発―那覇着の901便。朝の6時25分発の便なのですが、これがよく遅れるんですよ。なぜか。電車やバスが6時ごろに到着すると、たくさんのお客さまがどわーっとチェックインカウンターに駆け込まれるんですよね。

 まずチェックインカウンターが混んで、その手続きが終われば、次にお客さまは保安検査場に流れる。当然、そこで混む。検査場で荷物のチェックなどが終われば、次にお客さまは搭乗口に流れる。当然、そこで混む。といった感じで、なかなか定時に出発することができないんですよね。

土肥: で、どうされたのですか。

羽田空港第1旅客ターミナルの出発ゲートマップ(出典:日本空港ビルデング)

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