「ゴルスタ」、サービス終了 個人情報漏えいと厳しすぎる運営方針で批判殺到

» 2016年09月05日 13時10分 公開
[ITmedia]

 小中高生向けの学習塾運営や教育コンテンツ開発を手掛けるスプリックスは9月5日、スマートフォン向け教育アプリ「ゴルスタ」を終了すると発表した。同アプリをめぐっては、個人情報漏えいや運営方針に批判が集まっていた。

批判を集めていた教育アプリ「ゴルスタ」、サービス終了

 ゴルスタは「中学校限定アプリ」と冠して2014年にスタートしたクローズドな中高生向けSNS。ライブ動画の生配信、写真によるユーザーコンテスト、グループトークの機能のほか、中高生に人気のある読者モデルなどを起用した動画授業コンテンツ「スナップスタディ」なども備えていた。

 中高生のユーザーを増やし順調に運営していたが、今年8月、運営方針を批判したユーザーの個人情報をTwitter上で公開したことで炎上(現在当該ツイートは削除済み)。ユーザーアカウントを運営者の判断で停止したり、アカウント復帰のために「反省文」を書かせたりといった運営方針も「厳しすぎる」と批判を集めていた。

 スプリックスは8月31日、「ゴルスタにかかわるお詫びとご報告」で、情報漏えいについて「極めて軽率な行動で弁解のしようもないもの」と謝罪。運営方針については「適宜見直しを検討いたして参ります」としていた。

 9月5日の告知では、運営管理体制の調査結果を報告。一部の運営担当者について、規約違反したユーザーを見せしめのようにするといった「明らかにふさわしくない言動があったことを確認」し、「この言動は、一部の運営担当者を再教育すれば解決するという問題ではなく、当然ながらゴルスタ運営部門、ひいては弊社全体の問題であると重く受け止め」たのだという。

 この結果を受け、「教育を生業とする弊社にとって、今回の調査結果は大変重く、直ちにサービス全体を終了する理由となりました」と終了を決定。停止・終了作業は一両日中に完了する予定という。

サイト上に公開されたお知らせ

 現在、アプリは各ストアから登録が取り下げられているため、新規にインストールはできない。また、既にインストールしている場合も、新規アカウント登録はできなくなっている。

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