北海道日本ハムファイターズが28日、4年ぶり7度目のパ・リーグ優勝を成し遂げた。今年6月の時点で首位に立っていた福岡ソフトバンクホークスと最大11.5あったゲーム差を引っくり返してのミラクルV。この歴史的な大逆転劇の原動力となったのは、この日の敵地・埼玉西武ライオンズ戦で先発した大谷翔平投手だった。
強力ライオンズ打線をわずか1安打に抑え、15奪三振で完封。絵に描いたような完勝で胴上げ投手となり、いつも手厳しいコメントばかりだった栗山英樹監督からも「最高だった」と初めて激賞された。
投手としては今季10勝目を飾って3年連続2けた勝利をマークし、防御率も1.86。打者としてもここまで打率3割2分2厘、22本塁打、67打点とどれも文句なしの好成績を記録している。日本プロ野球の歴史上、前人未到の二刀流をそつなくこなす22歳の若武者はまず間違いなく今シーズンのMVP筆頭候補であろう。
日本ハムとしても大谷の八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍は当然ながら万々歳。スーパースター・大谷が「球団の顔」として、グラウンド外においても計り知れない経済効果をもたらしたことは球団関係者の誰もが認めている。しかし、その一方で球団側にとっては頭の痛い懸念材料が出てくることも覚悟しなければならない。今オフの契約更改で大谷の年俸をどこまで増額させるかという点だ。
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