「やっぱり中田は面白くないと感じるはず。彼は大谷のことを認めているし、かわいがっているとはいえ、それとこれとは別問題。いくら大谷が二刀流としてMVP級の活躍をしたと言っても、中田だって打率(29日現在で2割5分1厘)はパッとしないまでも4番としてリーグトップの打点を叩き出しているわけだから譲れない部分は無論あるに決まっている。大谷より、自分が下の評価をされれば不満を覚えるのは必至でしょう」
それだったら今オフは大谷と中田の両者を大幅に昇給させて来季年俸の逆転を防ぎ、うまくバランスを保てばいい。そういう見解がきっと出てくるだろうが、日本ハムの場合はこれもなかなか簡単にいかない社内体質がある。
「選手の年俸は3億円が上限ライン」という“不文律”が球団内に事実上、設けられているという点だ。もちろん、これは書面化されているような球団規約となっているわけではない。日本ハムのOBは、古巣の査定に関する内部事情についてこう打ち明ける。
「実を言えば選手には、なるべく“3億円を超えないように”という流れが、その昔から日本ハムの球団内にある。ただし、その例外が1つだけ過去にあった。ダルビッシュだ。
2009年オフの契約更改でダルビッシュは3億3000万円プラス出来高でサインし、球団として初の大台を突破。さらに次の2010年オフには年俸5億円の超大幅昇給を勝ち取った。しかし、その翌年オフにダルビッシュはポスティングシステム(入札制度)でレンジャーズへ移籍し、日本ハムに5170万3411ドル(当時のレートで約40億円)もの莫大な移籍金を“還元”する形になった。日本ハムも近い将来にポスティングシステムを使ったダルビッシュのメジャー移籍を念頭に置いていたからこそ、年俸3億超えを特例として認めたフシもある」
この「ダル査定」の例が過去にあることから日本ハムはどうやら1つの落としどころとして大谷も、そして中田も3億円の大台突破は言うに及ばず、そのラインを大幅に超える形で同時昇給させる結論になりそうな気配だ。
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