インタビュー
» 2017年05月10日 08時00分 公開

閑散としていた「競輪場」に、なぜ人が集まってきたのか水曜インタビュー劇場(ムダ公演)(5/5 ページ)

[土肥義則,ITmedia]
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「競輪」と「ケイリン」

土肥: 公営レースを運営して、さまざまな改革を行ってきたわけですが、まだまだやらなければいけないことがありそうですね。

渡辺: ありますね。当社が運営している施設に行って「イメージが変わった。家族で行けるようになった」と言っていただけるのはとてもうれしいのですが、全体の流れを変えていかなければいけません。

土肥: 「競輪」と聞いても、まだまだ暗い雰囲気を感じている人が多いはず。

渡辺: 照明を当てたり、音楽を流したり、MCが登場したり、まだまだやらなければいけないことがたくさんあります。

土肥: 個人的には「競輪」とオリンピックの「ケイリン」をどうにかできないかなあと思っているんですよね。ケイリンは日本発祥で、オリンピックではシドニーから正式種目として採用されました。それなのに、成績がよくない。金メダルを手にした人はいなくて、最高が銅メダル。なぜ成績がよくないかというと、ルールが違うこともあるかと思いますが、施設の違いも大きいのではないでしょうか。例えば、国内の競輪場は1周333メートル、 335メートル、400メートル、500メートルの4種類が存在するのに、国際規格は250メートル。しかも傾斜がきつい。

 日本の施設に慣れている選手にとって、海外での「ケイリン」は別のスポーツをやるようなものかもしれません。プロ野球選手が、ソフトボールをやるようなものかも(違うかも)。日本で国際規格の施設で練習しようと思っても、1カ所しかないんですよね。話はややそれてしまいましたが、日本人選手がケイリンで金メダルを取れば、競輪が盛り上がるかもしれない。

渡辺: ですね。そのためには、お客さんをもっと増やさなければいけません。土日の開催を増やしたり、演出を工夫したり、さまざまな手を打たなければいけません。当社だけではなく、業界全体で取り組まなければいけない問題ですね。

土肥: バスケットのBリーグが開幕したとき、床にプロジェクションマッピングを投影するなどして、多くの人を驚かせました。新しいファンを増やすために、見たこともないコンテンツを提供するって大切だと思うんですよね。競輪はまだそこに着手できていないということは、まだまだチャンスがあるということ。本日はありがとうございました。

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