それにしても、これだけの大金をロクに働きもしない松坂に支払ってホークス側には何かメリットがあるのだろうか。球団親会社・ソフトバンクの会長兼社長と球団オーナーを兼務する孫正義氏が松坂に肩入れしているとの情報も聞こえてきているが、どうやら単に情だけで「鶴の一声」を発しているわけではないようだ。
落ちぶれた“元怪物”との巨額契約の裏には、きっちりと利益を生み出している常勝軍団ホークスと世界的企業ソフトバンクの緻密な勝算がある。
「最大のメリットは大輔が入団したおかげで何と言ってもすさまじい経済効果を生み出す点だ」と球団フロントの1人は打ち明ける。
いくら落ちぶれようとも、やはり「松坂大輔」のネームバリューは絶大だ。今どれだけディスられようが、かつて彼が一時代を築き上げたことは紛れもない事実。その“元怪物”がメディアで取り上げられるたびに「ソフトバンク・松坂大輔」として登場することは親会社にとって大きな宣伝につながり、絶大な広告効果にもつながる。
簡単に言えば「腐っても松坂大輔」ということなのだ。野球ファンの中には「落ちぶれた松坂とセットにされたら逆にイメージダウンにつながるだけだろう」と鼻で笑う人もいるだろうが、親会社と球団の広告戦略があることを忘れてはいけない。
ホークス球団に出向経験のある親会社ソフトバンクの関係者は次のように言う。
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